日野原重明さん、という方をご存知でしょうか?
この方は100歳を超えた今でも(現在105歳)現役の医師として活躍されている凄い方です。
日野原さんは100歳を超えた今でも精力的に診察を行っており、スケジュールは2、3年先まで埋まっているという多忙な日々を送っておられます。
少なくとも110歳までは現役でいたいという目標を日野原さんは語っています。
そんなエネルギッシュな日野原さんから学べることはいろいろあるはず。
今回は、105歳の現役医師、日野原重明さんについてご紹介します!
1.日本医療の発展に多大なる貢献
日野原さんは京都帝国大学医学部第三内科副手や大日本帝国海軍軍医少尉等を経て、長年にわたり日本の医療界に多くの功績を残されてきました。
具体的に例を挙げますと、
・日本で最初に人間ドックを開設した
・予防医学の重要性を早くから主張
・終末期医療の普及に尽力
・従来「成人病」と呼ばれていた一群の病気の名称を「生活習慣病」に改めた
など、今では当たり前となっていることは実は日野原さんの努力の結果成り立っているのです。
2.長寿の秘訣
100歳を過ぎてもなお現役でいられる元気で健康な身体。
これを支える生活とはどのようなものなのでしょう?
まず食生活ですが、
・朝食にコーヒー、ジュース、ミルク、オリーブ油、昼食はミルクとクッキー2個のみ
・夕食は茶碗半分の米、多くの野菜、そしてヒレ肉か魚で1日1300キロカロリーに制限
・なるべく腹八分目を心がける
・植物油を摂る(日野原さんは毎朝ジュースにおおさじ1杯の植物油を入れるそうです)
そして運動もこまめに行っているそうで、
・いすの背をもって腕立て20回
・スクワット40回
・首を前後左右に曲げる体操
をしています。
また、体温や血圧、体重もこまめにチェックするそうで、自分の体調がベストだと感じるときの数値を保つよう意識しているそうです。
こうした日々の小さな積み重ねが100歳を超えてもなお現役でいられる身体を支えているのですね。
3.100歳からをどう生きるか
日野原さんは年齢、老い、人のひ弱さなどを恐れるのではなく、受け止めて前向きに生きるべきと考えています。
「健康とは、数値に安心することではなく、自分が『健康』だと感じることです」
「老いとは衰弱ではなく、成熟することです」
「年齢は勝ち負けではありません。謙虚に、そして存分に味わえばよいのです」
「人はひよわいからこそ、寄り添って生きることができます」
「人はいくつになっても生きかたを変えることができます」
(いずれも本文より抜粋)
いくつになっても前向きにかつ生き生きと生きる、この心こそ老いてからの人生を送る上で大切なものなのではないでしょうか。
歳を重ねても好奇心旺盛で何にでもチャレンジをしてみること、この前へと向かう推進力が自分に生きる活力をもたらしてくれるのではないかと思います。
日野原さんも110歳まで現役でいたい、という目標を持って今もなお診療を続けておられます。
いくつになっても目標を持っていいのです。
「もう歳だから……」と諦めるのは早いのです。
「私はまだまだできる!」と感じることで身体も心も元気になっていく、日野原さんの生き方からこうした大事なことを学べます。
老いに関係なく、常に前向きに明るく楽しく生きる心を忘れずにいたいものですね。