ライフステージが変わると人間関係が変わるとよく聞かれますが、開業した場合に気になるのは家族や友人との関係性ですよね。
人間の悩みの大半は、人間関係だと説く専門家もいます。
開業後に訪れる、家族や友人との関係の変化を見ていきましょう。
家族関係の変化
開業後に表れる家族関係の変化で、一番多いのは時間に伴うものです。
開業してから経営を軌道に乗せるまでの数年間は大変なため、家族と過ごす時間が少なくなる傾向にあります。
しかし軌道に乗れば、勤務医と違い時間の融通が利くということや通勤時間が比較的短いことから、家族と過ごせる時間が増えてくるのが一般的です。
人間関係はコミュニケーションによって、左右されます。
過ごす時間が増えれば家族と会話する時間も長くなり、夫婦や子どもとの関係もより良いものになっていきます。
しかし、注意したいのは家族へ心理的に依存していた場合です。
経営者に孤独はつきものであり、病院を経営していくには度重なるストレスに打ち勝っていかなければなりません。
このストレスの矛先が家族に向いてしまった場合、関係が悪化することは十分考えられるため気をつけましょう。
友人関係の変化
社会的な立ち位置が変わることで、友人関係にも変化が表れる場合もあります。
勤務医と開業医を比べた場合、収入も当然ながら異なってきます。
人間関係は自分と近いステータスの中から築かれるのが一般的なため、収入に大幅な変化があれば付き合う友達も変わっていきます。
また開業することで職場の先輩、後輩といった人間関係から解放されます。
このことが自身の性格、考えや人格にも影響を及ぼし、自分と同じように主体的に人生を楽しむ友人が増えてきたりするケースも聞かれます。
ただし経営で失敗する可能性はいつでもあり、開業医はうつ状態などの精神的なストレスを抱えやすいというデメリットもあります。
そのような理由から、沈んだ時に今まで築いた友達関係が壊れてしまう可能性も存在します。
まとめ
自らがすべての決定権を持つ開業医はやりがいも高い分、それなりのストレスがついて回ります。
辛い時に支えてくれる家族や友人関係を築くことが、開業後に成功する秘訣の一つといえるでしょう。