医者として開業はしたいと思っていても、自己資金を貯めていくのは大変ですし、貯金は何あった時のためにとっておくため、できたら自己資金ゼロで開業をしたいという場合もあるでしょう。
はたして自己資金ゼロでも開業は可能なのでしょうか?
銀行の新しい開業応援の商品を利用する
自己資金0で開業したい方には耳寄りな情報があります。
開業希望の医者を応援していこうという動きがあり、土地などの担保なしでも開業資金を融資してもらえる、「開業資金ローン」という商品が、銀行などの機関から誕生しています。
例えば、みずほ銀行では、「みずほクリニックアシスト」という開業資金ローンがあります。
この商品では、担保がある方には1億円、担保がない方でも5000万円までというありがたい限度額の融資をうけられます。
また連帯保証人も原則として不要です。
気になる返済期間も最長10年間と長いのが特徴です。
そのうち運転資金は7年が最長です。
返済額に関わってくる融資金利も変動金利ですが0.5パーセントからと低いため安心です。
また団体信用生命保険料もみずほ銀行で負担していただけるそうです。
他にも都道府県によっては医師会の運営する開業支援ローンもあります。
このような開業支援ローンを利用すれば、自己資金ゼロでも開業は可能と言えそうです。
自己資金0の開業にはメリットもある
一般的に開業の際に、2割程度は自己資金を用意しましょうと言われています。
しかし資金0にて開業する場合、全資金をローンで借りることとなる為、なるべくリスクを伴わないような経営をしようということにつながります。
リスクを低くするため施設にもお金をかけすぎず、最初は基本の設備だけにする、リースを上手く利用する、人件費も抑えるよう努力するなど、最初から安全な経営を目指すことは、早めに経営を軌道に乗せ、その後のよい運営につながります。
自己資金を使わなかった分、手元にお金があることは、一個人しての生活や、いざという時の安心にもなります。
おわりに
自己資金0で開業することは、かつてより大分楽になってきています。
医者としての人生設計を考えた時、開業をしたいタイミングのときには経営の方法をきちんと考えたうえで、新しい融資を検討されるのはいかがでしょうか?