開業したら、産業医の資格も取るべき?

Doctor (gynecologist or psychiatrist) consulting and diagnostic examining woman patient's health in medical clinic or hospital healthcare service center

求人ニーズも高く、医師であれば一度は興味を持つことあるであろう産業医。

クリニック開業とともに、産業医の資格を取って委託勤務を考える人もいるのではないでしょうか。

今回は開業医は産業医の資格を取るべきか、もし取得している場合に兼任が可能かどうかをご紹介します。

開業医と産業医、兼任は可能?

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事業所において効率的に労働者の健康管理を行い、わが国の労働人口を健全に確保することを目的として、一定規模を超える事業所には『産業医』の選任が義務付けられています。

産業医は、労働者の健康診断の実施、健康相談や健康の保持増進に関する措置、労働衛生教育などを職務としており、ドクターとしての業務だけでなく、労働者に対する“健康アドバイザー”のような位置付けで労働者と接することになります。

 

ところで、独立開業を目指すドクターにとっては「開業医と産業医の兼任は可能か?」という疑問があるでしょう。

答えは「可能」です。

産業医の選任形態には『専属』『嘱託』があり、専属であれば事業所の勤務時間内は常駐することになるので、自身のクリニックでの業務を抱えている開業医には兼任できません。

一方の嘱託であれば、最低なら月に1回の健康診断、多くても毎週の健康相談程度に対応する程度なので、開業医との兼任も十分に可能でしょう。

 

最近では、自身のクリニックに別のドクターを招いて診療を任せて、その日を産業医としての業務にあてる開業医も多いようです。

激務が続く開業医なので、自分自身の休息を削ることにもなりかねませんが、産業医としての経験は必ず自身のキャリアに良い影響を与えるものとなります。

産業医としての選任の打診を受けた場合は、自身の業務負担を考慮しながら前向きに検討すると良いでしょう。

 

開業医が産業医を兼任するメリット

診察室で患者を迎える男性医師

開業医が産業医を兼任するメリットを挙げていきましょう。

まずは「経営の安定化を支える」という点が考えられます。

嘱託産業医の場合、1回の業務で◯万円または月額◯◯万円という報酬形態で契約を交わすケースが多く見られます。

開業医としてスタートしたばかりだと、開業前に予測していた程は集患できないことも多く、多額の融資を受けて開業したドクターにとっては頭の痛い問題となりますが、産業医としての定期的な収入を確保することで、クリニック経営の安定化が支えられることになります。

 

また「集患につながる」という点もメリットとして挙げられます。

事業所における健康診断などで労働者と顔見知りになり、様々な健康アドバイスを重ねていくことが集患につながるのです。

労働者が健康を損なった際には「よく知っているドクターのクリニックに行きたい」と考えてクリニックを訪れるでしょう。

増収・集患というクリニックの大きな課題の解決につながるので、嘱託産業医としてのルート確保を検討することは非常に有益だと言えます。

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