内科を開業するにあたって、内装デザインは気を付けたいポイントになってくるものです。
老若男女問わず、さまざまな患者さんが来院するため、多くの人が過ごしやすい内装が理想になります。
そんな内装デザインについて、注意したいポイントとは、どのようなところになってくるのでしょうか?
あらゆる患者さんに対応する内装を目指す
内科を開業した場合、感染力の強い患者さんが来院することも少なくありません。
一例では、インフルエンザやノロウィルスを挙げることができます。
これらウィルスは抵抗力の低い高齢者にとって、大きな脅威となってしまいます。
そのため、診察室や待合室を2つ設けたり、雑菌やチリ、ホコリなどをコントロールすることができる換気システムを導入したりすることで、患者さん同士の2次感染を防ぐことに繋がるでしょう。
また、診察や治療する際に利便性を感じたり、快適性を感じたりすることができる空間を作ることで、患者さんを安心させることもできます。
例えば、年配の方が来やすいように、バリアフリー化にして、段差をなくすことや、2階以上の物件の場合は、エレベーター等の設備があるかも重要になるでしょう。
その他にも、内科だからこそ、検査する際に着替える場所を設置することやその間の貴重品を管理できる場所を準備する等も良いでしょう。
また、待ち時間の感染予防のため、長椅子ではなくできるだけ、個別の椅子にする等も患者さんにとっては満足度が高くなるでしょう。
多くの患者さんが触れるものはどうすれば良いか?
入口の扉や椅子、トイレなどは、多くの患者さんが触れることがある設備です。
そのため、雑菌が付着してしまうこともあり、清潔感を保つ必要があります。
トイレの便器には抗菌性のあるものを選んだり、抗菌剤を設置したりすることで、比較的簡単に清潔感を保つことができます。
また、入口や椅子など、直接抗菌剤を使用することができないような箇所には、患者さん自身にアルコールスプレーをはじめとする抗菌剤を使用してもらい、予防していくことが大切です。
閉院後には、抗菌剤を用いて清潔感を保つような清掃を心掛けると良いでしょう。
まとめ
内科を開業するにあたって、内装にこだわりを持たないという方は少ないかもしれませんが、個性的な内装よりも、清潔感を全面に押し出した内装が理想になってきます。
加えて、さまざまな症状を持っている患者さんに対応するための設備を整えていくことが、内科開業する際の内装のポイントです。
また、各箇所にアルコールスプレーや抗菌剤などを配置し、患者さんに消毒を徹底してもらうことで、清潔で過ごしやすい院内になるでしょう。