航空会社の医師登録制度、医師達はどう考える?

Stewardess and passengers on commercial airplane.

飛行機の機内では、急病やケガ人が発生してもすぐに病院へ運ぶことが出来ません。

いつ何が起こるか分からない機内ですが、航空会社では医師の資格証を持った医師へ任意で医師登録を求めています。

ドクターコールよりも迅速に救急医療処置ができることや機内の乗客の心理的不安を取り除く効果があると言われているのでお客にとっては安心ですが、医師たちはどう考えているのでしょうか。

 

医師登録制度とは

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医師登録制度とは、飛行機内で急病人やケガ人が発生した時に医師に協力を求めるために事前に任意で登録をするものです。

ANAやJALで取り入れられています。

機内ではすぐに病院へ運ぶことができないので、登録している医師が乗客の中にいるのならドクターコールをする前に即対応し医療処置が出来るので素晴らしいことです。

ですがまだまだ問題点も多く、専門とする科の選択肢が不十分、そして機内の設備が不足しているなど様々な問題点があるのが現状です。

 

医師たちはどう考えているのか

まだまだ問題点が多い医師登録制度について医師たちはどう考えているのでしょうか。

航空機内での急病やケガ人が発生することは珍しいことではありませんし、よくテレビで緊急時の再現映像に「お医者様はいらっしゃいませんか?」と乗客に聞いているシーンがありますよね。

たまたま医師が居て助かった!これは本当に素晴らしいことです。

ですが2016年に始まったばかりのこの制度、問題がたくさんあります。

まず、医師登録制度はボランティアであること

基本報酬はありません。(※航空会社によっては謝礼がある場合もある。)

機内でも気が休まりません。

しかも、設備や道具が不十分な為、的確な判断ができない、もし原因が分かったとしても、道具や薬があるわけではないため、治療ができない可能性も高いです。

ちなみにJALもANAも「飲酒や体調不良で対応できない場合は辞退も可能です。」と明記されていますが実際に緊急の状態で医師が一人しかいない場合に辞退出来るでしょうか。

登録できるのは医師のみですから他に登録している人がいなければ一人で対応しなければいけません。

しかし、一人だとできることも限られる等、医師としては厳しい状況を強いられることとなります。

このように問題点が多く責任が大きいことから実際に登録している医師は1%程度と言われています。

実際に登録をしていない医師も、機内でのドクターコールには上記のような理由で応えたくないと考えている医師が大半のようです。

 

機内で行った医療行為の責任は?

駐機場を移動する旅客機

医師登録制度はまだまだ問題が多いのが現状なのですが、一番の問題は責任問題です。

JALは故意、重過失の場合を除いてJALが加入する損害賠償保険を適用するとなっており、ANAは故意、重過失の場合を除いてANAが責任もって対応しますとなっています。

ただしそれが具体的にどうなのか故意、重過失の基準は何処なのかはっきりしない限り患者のためと登録しても、あまりにもリスクが大きいと考えられますね。

 

 

まとめ

航空会社の医師登録制度は問題点が多く、医師のリスクが大きいのが現状ですね。

医師の登録を増やす為には、上記のリスクを減らすことや、報酬等多方面で体制をととのえる必要がありますね。

 

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