クリニックを開業するにあたって、必ず出てくるのが賃金です。賃金の決め方は一概にこう!とは言えません。
世間の開業医はみんなそれぞれの考えで賃金の決定をしているのです。
なので、これから開業をしたいと考えている医師のみなさんも、考え方を工夫して賃金を決定する必要があると言えるでしょう。
ここでは、賃金の決め方や考え方についてご紹介していきます。
周囲の環境を把握して決定する

空の綺麗な朝のバスロータリー
賃金を決めるときに念頭に置いておかなければならないのが「一度決定したら下げられない」ということです。
クリニックが損害を被るような勤務態度など、よほどのことがない限り減給はありえません。
なので、賃金を決めるときは、払い続けて無理のない範囲の金額に設定する必要があります。
また、開業するクリニックの周囲の環境はどうなっているのかを事前に把握しておくことも重要です。
住宅街に開業するのか、駅前に開業するのかで患者さんの人数も違ってくるからです。
賃金を支払うには、クリニック自体が活発に運営されていなければなりません。
周囲の環境を把握し、このくらいの賃金ならば運営できるという金額に設定しましょう。
同じ地域の給与水準はどの程度なのか?
もう一つの決め方としては、同じ地域に開院しているクリニックの給与水準を把握することです。
同じ地域に開院するということは、いわばライバルみたいなもの。
もちろん、診療科の違いはありますが、同じ医療関係ということに変わりはありません。
そこで、同地域にあるクリニックの給与水準を事前にリサーチし、設定するのです。
同じ地域のクリニックの給与水準より低いと、仕事へのモチベーションが下がったり、転職されてしまったりなども考えられるからです。
給与水準をリサーチし、クリニックがしっかりと運営できるかどうかを判断したうえで無理のない範囲の賃金を設定しましょう。
賃金の決定は今後のクリニック運営に大きく関わる
賃金を決定するのは、今後のクリニック運営に大きな影響を及ぼします。一時の感情や安易に考えたりせず、熟慮して設定することをおすすめします。