キャリアップとして海外の医師免許取得を考える先生が増えています。
海外の医師免許取得をするには、語学力のほかにいくつかのステップが必要です。
そこで今回は、海外の医師免許取得をする方法についてご紹介します。
海外の医師免許取得をするには?
日本人の医師が海外で医師を続けるためには、その国の医師免許が必要です。
また、医師免許を取得できる国も限られています。
日本人の医師が医師免許を取得できる代表的な国は、アメリカやカナダ、オーストラリアです。
反対に診療活動が厳しい国は、フランスやドイツです。
一定の条件をクリアすると働ける国
アメリカ、カナダ、イギリスでは、各国で定められた試験に合格して臨床研修を経験すると医師免許の取得が可能です。
たとえば、アメリカでは、州で医師免許の資格試験や審査があります。
一般的に医科大学を卒業後、USMLE(United States Medical Licensing)試験を受けます。
そこで勤務医ならばステップ2、開業医ならばステップ3まで合格しないと認められません。
また、アメリカで臨床研修を1〜2年経験してはじめて認められます。
注意しないといけないのは、医師免許を制限している州もありますので、アメリカのどこでも働けるわけではありません。
診療活動や臨床研修が認められていない国
例えば、フランスやドイツでは、診療活動や臨床研修が原則的に認めらません。
特にフランスは、医師の研究のほかで働くことは難しいといわれています。
ドイツは、原則的には認められていませんが、国の雇用情勢が良い場合に限り最長5年の検証研修が可能です。
日本人が医師免許を取得して働くことは原則できませんので注意しましょう。
国の支援制度が活用できる国
オーストラリアは、医師免許というライセンス制度はありません。
基本的には登録制度となり日本の医師免許とは違います。
オーストラリアでは「Medical Board of Australia」に登録して政府による外国人の医師の移住や就職支援制度を活用すれば、医師としての活動が可能です。
但し、臨床留学を行う場合は、オーストラリアの医師登録に切り替える必要があります。
目的等によって登録の方法も違いますので注意が必要です。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、海外の医師免許取得する方法についてご紹介しました。
イギリスは、医師の登録をすると永住権取得で優遇されるなどの特典もあります。
海外の医師免許を取得するのは難しいですが、思う以上のやりがいやキャリアアップが見込めるのではないでしょうか?