勤務医と開業医では負担と思っている業務が違う!?

Handsome young doctor man surprised with hand on head for mistake, remember error. Forgot, bad memory concept.

勤務医として医療に従事しているうちは「いつか開業してこの苦悩から脱出したい」と思っていることが多いでしょう。

ところが、いざ開業してみると「勤務医の頃のほうが楽だった」と思うこともしばしば。

つまり、勤務医と開業医では「この業務が負担になる」と感じている内容が大きく異なります。

ここでは、勤務医と開業医の負担に感じる業務の差について解説しましょう。

 

勤務医と開業医では「負担だ」と感じる業務が違う

悩む白衣の男性

日本医師会が開業医に対しておこなった調査によると、勤務医として医療に従事している間に負担だと感じていた業務のトップは『当直』が44.5%でした。

ついで『時間的拘束』が37.7%となっています。

一方で、開業医になってからのほうが負担だと感じる業務のトップは『レセプト作成・チェック』で52.2%、次が『自身の医療水準の維持』で49.5%です。

この結果からわかるとおり、まず勤務医は労働時間の長さや過酷さが負担になっていますが、開業医は診療外の業務が負担になっていることがわかります。

また、勤務医として医療に従事していたころにはあまり感じなかったはずの医療水準の維持は、開業医となった時には大きな焦りを感じる不安要素となっているようです。

さらに、この調査では管理面についてもアンケートをおこなっており、勤務医は『経営に関する会議等』が負担だと回答しているのに対し、開業医は『スタッフの採用』が65.1%『機器等のメンテナンス』が48.5%、『スタッフの教育や育成』が48.3%と、管理面における負担が非常に大きくなっていることがわかります。

そのほかにも、開業医は会計経理・税務・経営計画を自分自身で整える必要があり、さらには資金繰りも自らが奔走することになるため、本来の業務である診療とはかけ離れたところで負担が増大しています。

 

夢とリスクが共存する開業医

Doctor thinking while working in hospital.

過酷な条件下で勤務している勤務医にとっては、当直などの業務負担から解放されるというだけでも開業に夢を抱くことでしょう。

しかし、開業医になってみると、これまでに感じることがなかったような管理面の業務負担が生じるだけでなく、勤務医の頃のように自らの医療水準を維持することに時間を割くことができなくなってしまい、苦悩と焦燥を感じることになります。

開業には『夢』がありますが、夢ばかりに目を向けるのではなく、必ず開業に伴う『リスク』として多くの業務負担が発生することにも目を向ける必要があります。

「こんなはずではなかった」と後悔することがないように、開業後に生じる業務負担も視野にいれて開業を目指しましょう。

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