在宅医療を必要とする患者さんは、2025年には29万人に達すると言われています。
そこで今回は、在宅医療から開業医を始める際のポイントと注意点をご紹介します。
ポイントその1.在宅医療を知る。
在宅医療は、医師をはじめ、訪問看護師や薬剤師、ケアマネージャーやホームペルパーなどチームで通院や入院が困難な患者を自宅や介護施設で生活をしながら診療するシステムです。
基本、計画に基づいて定期的に訪問をして、治療や経過を観察します。
治療やケアは、365日、24時間の対応で行います。
在宅医療は、患者さんが住み慣れた場所で幸せな療養生活を送ることが目的とされているので一般診療と少し違います。
まずは、在宅医療の基本を知ることが大切です。
ポイントその2.組織づくりからはじめる。
在宅医療は、365日24時間の対応を求められます。
また、医師だけでなく看護師やケアマネージャーなど多くの人との連携も必要です。
開業時から仕事の手順や情報は、誰が見てもわかるように整えましょう。
また、事務スタッフや送迎ドライバーなど医療を支えるスタッフも含めたチーム編成を作り、動きやすい仕組みを作ることが最も重要です。
在宅医療は、24時間の対応を求められているので一般クリニックよりもハードな業務です。
そのため、医師やスタッフがいつでも高いモチベーションを保てる環境が求められます。
ですから組織づくりは、しっかり行いましょう。
在宅医療のスキルに注意しましょう。
在宅医療の場合は、病院と違い設備が整っていません。
たとえば、検査を受けるだけでも介護タクシーや家族の支えが必要です。
患者さんだけでなく周りも負担も大きいです。
このように在宅医療の場合、家族への負担が大きく、不安なことも多いため家族へのケアも大切です。
また、定期的な訪問が基本ですから、訪問までの間の容体を予測した診療を施す必要があります。
勤務医のときでは経験しなかったことも多いのが在宅医療です。
在宅医療から開業医を考えている先生は、2〜3年ほど在宅医療を経験して現場を学ぶのをおすすめします。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、在宅医療から開業医として始める際のポイントと注意点についてご紹介しました。
在宅医療は、患者さんに寄り添うこととチームで協力することが理解していなければ続けられません。
続けるためには、院長自ら強い心を持つことがとても大切です。