不妊治療で生まれた男性の精子は、薄く弱かった!~ベルギーの研究者が発表!

Sperm cells 3D rendered illustration.

子供がほしいと考えてもつくれない人は、不妊治療に頼るのも一つの選択肢です。

方法としてはいろいろありますが、そのうちのひとつに顕微授精という方法があります。

男性の精子と女性の卵子を採取し、対外で受精させてから受精卵を子宮に戻す、という方法です。

実はこの方法で生まれた男児は、将来的に精子の質が落ちるかもしれないというデータがあるんです。

3d illustration of sperm and fertile human egg. Fecundation. Insemination concept. In vitro fertilization

1.不妊治療で生まれた男性は精子に悩む!?

不妊でなかなか子供を授からずに悩んでいる男性がいたとします。

その原因が、精子の数が人より少ないとき、精子の活動量が少ないとき、卵子の受精力が弱くて自然受精ができない場合に顕微授精は有効です。

その顕微授精により生まれた男児は、

・成人したときに他の一般男性と比較して精子が薄い

・運動が活発な精子の数が少ない

傾向にあるというデータを、ベルギーの大学が公表しました。

3d rendering sperm fertilize with ovum

2.精子の少なさが遺伝する可能性

研究成果を公表したのはベルギーのブリュッセル自由大学病院。

この病院は世界初の顕微授精を用いた妊娠、出産に成功したことで有名です。

病院では顕微授精でこれまで生まれた男性を引き続き調査していて、昨年4月まで3年間データを収集。

顕微授精によって誕生した18~22歳の男性54人の精子の状態を、自然な妊娠で誕生した同年代の男性57人と比較。

比較してみると、精子の濃さや活発な精子の数が平均して半分程度という結果に。

WHOが定めた基準値に達しない男性が通常の3~4倍に。

この結果から、精子の数・質が遺伝する可能性があるということが判明したのです。

The couple have received an explanation while watching an echo photo of the baby in the maternity clinic

3.今後への影響

以前から、顕微授精によって男性の不妊がその子どもに遺伝する可能性は、遺伝子研究から予測されていたんだそうです。

しかし明確なデータがこれまでなく、今回データで確認ができたことは非常に意義のあることだそうです。

今後はそういう可能性があるということをきちんと説明することが求められますし、さらなる研究と将来への対策も求められてきます。

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