開業医のその後のキャリアについて

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クリニックの開業はドクターとしてのキャリアの終着点ではありません。2020年以降、都市部ではクリニックの開業が規制される見込みなので、開業をキャリアの終着点として目標に据えるわけにはいかない時代が到来しているのです。

 

<クリニック開業規制が引き起こす事態とは>

クリニックの開業規制は、現時点では「一律に開業を規制する」というものではありません。地域ごとに不足している医療機能、たとえば「夜間・休日の診療体制が弱い」「在宅医療をさらに強化する必要がある」という点を担う開業に限られる予定です。結果的に、ドクターが自由な方針で開業できなくなり、実質的な開業規制となります。

開業規制が正式に制度化された場合、まずクリニックの経営そのものが難しくなり、閉鎖に追い込まれるクリニックが増加するでしょう。

また、規制を受ける都市部での開業を避けて、規制対象にならない郊外での開業が増加するものと見込まれます。

さらに、都市部での開業を目指すドクターにとっては、診療科目にかかわらず在宅医療・初期救急・公衆衛生といったスキルが求められることになるでしょう。

 

<開業規制が開業医のキャリアに変化を与える>

これから開業を検討しているドクターにとっては自由な開業が難しくなる開業規制は間違いなく重い足かせになるでしょう。ただし、すでに開業医となっているドクターにとっては、クリニック経営を終えてからのキャリア形成にプラスとしてはたらく可能性があります。

これまでに在宅医療・初期救急・公衆衛生の経験があるドクターがクリニック経営を終えてフリーとなれば、これから都市部での開業を検討しているクリニックでの即戦力となるからです。

自身の開業医としての経営が終わっても、ドクターには「別の病院・クリニックにとっての即戦力」としての道が待っています。

もちろん、採用にあたってはこれまでの経歴・スキルだけでなく、経営困難に陥っての閉鎖なのか、次代への医院継承やキャリアチェンジによるものなのかなどが考慮されるでしょう。

開業医を取り巻く環境は2020年を区切りに大きく変化します。開業後のキャリアについてもしっかりと見据えた開業が大切です。

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