若手医師はどのような病院に集まってくるのか

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病院経営のなかでも大きな悩みとなるのが「人材の確保」です。つねに人手が足りない大規模な病院だけでなく、これから院長の引退をひかえている小規模なクリニックでも、若手医師の確保は切実な問題だといえるでしょう。

若手医師はどのような病院に集まってくるのでしょうか?

 

<医師の採用は「売り手市場」である>

医師の採用は完全に「売り手市場」です。需要と供給の関係をみると「医師が必要だ」という業界に対して圧倒的に医師の人数が少ない状況が続いています。

病院やクリニックはつねに人材不足に悩まされる状態で、医師の不足が社会問題となっている地方も少なくありません。厚生労働省の医師需給分科会においても継続的な議題になっており、優秀な人材を集めるには「若手医師に選ばれる医療機関」であることが必要です。

 

<若手医師が集まってくる病院とは?>

医療の業界を取り巻く環境は急激に変化しています。若手医師には「果たして、このまま今の上司・先輩に従っていても大丈夫なのか」という不安が渦巻いているのです。

若手医師が集まってくる病院の第一条件は「専門性が高いこと」です。

従来の「街のお医者さん」は、どんな初期症状にも対応できる医師が求められていましたが、いまや患者がインターネットで症状ごとに専門医を探して病院を選ぶ時代が訪れています。高い専門医療を学び、習得できる環境や指導者の存在があれば「キャリアアップに前向きだ」と評価されて若手医師にとって非常に魅力的な病院となるでしょう。

第二の条件は「ワークライフバランスが整いやすい環境があること」です。

地域性などによるところもありますが、ここではおもに職場環境としての充実を指すものと考えてください。医師の仕事が多忙であることは常識でしょう。厚生労働省が医師の時間外勤務の上限を「年に1,900~2,000時間」と提案していますが、この上限いっぱいまで勤務した場合、1週間で38時間、1か月あたり167時間という過激な時間外勤務が基準以内となる計算です。医師でなければできない業務も多いなかで、若手医師が医師としての時間に忙殺されずに済む対策を講じれば、結婚や育児などの未来が待っている若手医師にも「はたらきやすい」と好評を得るでしょう。

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