カルテ、といえば紙のイメージですよね。
昔はそれが当たり前でしたが、技術が発達した今では「電子カルテ」なるものが普及しているそうです。
電子書籍が一時期話題になりましたが、時代はどんどん電子化していきますね。
この電子カルテとは何か、どのくらい使いやすいのか、また価格はどの程度なのか。
製造しているメーカーごとに一覧でまとめてみましたのでご覧ください。
①電子カルテとは、その利点
電子カルテとは、これまで医師・歯科医師が診療の経過を記入していた紙のカルテを電子的なシステムに置き換えて、患者の情報を電子情報として使用するカルテのことです。
わざわざ紙を一枚一枚集めなくても、システムにアクセスすればタブレットなどですぐにカルテが見られるわけですね。
利点としては主に3つあります。
まず一つ目が「距離の制約がなくなる」ことです。
電子カルテならば病院内でのカルテの移動が瞬時にできるようになります。
また、機器さえあれば診察室や検査室、処置室など場所に関係なくカルテを閲覧したり、入力したりできます。
二つ目が「保管場所に困らない」ことです。電子カルテを導入すると、カルテ保管庫が不要になりますし、データは検索すればいいのでいちいち探さなくても済みます。
三つ目が「時間短縮につながる」ことです。
例えば、カルテをカルテ棚からあれこれと探したり、外注検査の結果をカルテに貼ったりするなどの作業がなくなります。
余計な作業がなくなるのでストレスも軽減されます。
②パナソニックヘルスケア
パナソニック製の電子カルテは国内シェア1位を誇ります。
診療時の入力がなるべく少なくなるように、処置や薬剤ごとのテンプレートを作成できる点が使いやすさに繋がっています。また、サポート体制も万全で、不明点の問い合わせや要望にすぐ対応してもらえるというところも高評価の一因です。
価格は400万円~となっています。
③ダイナミクス
国内シェア2位はダイナミクスの電子カルテです。
ある開業医が現場の見方から開発したソフトが入っていて、非常に操作性に優れています。
何かあってもメーリングリストで解決できるので使いやすいカルテという評価を受けています。
ダイナミクスは一年ごとの契約で、使用料は1年目が29万4000円、2年目以降は13万6500円です。
④富士通
富士通の電子カルテは国内シェア3位の実績を誇っています。
これまでの電子カルテの蓄積されたノウハウと、医療事務システムの豊富な経験を融合した便利で機能性にも優れた電子カルテです。
操作が比較的簡単で、直感的に入力するのに適したわかりやすい画面配置になっているようです。
価格は700万円~となっています。