医師は足りている?開業医の59%は足りている、勤務医の65%は不足していると答えていますが……

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国民が健康で長生きするために医師の力は欠かせません。

医師は稼げるということで人気の職業と言われていますが、実際医師は足りているのでしょうか?

地方ではよく医師が足りずに不安な日々を送っているという話も聞こえてきます。

今回は医師は不足しているのか足りているのか、詳しく見ていきましょう。

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①医師は実際、不足しているのか?

結論から言いますと、日本国内で医師は不足しています。

日本政府は1982年に 「このままでは2007年頃には医師が過剰になる」 と判断し、医師の数を抑制することを閣議決定しました。

その影響もあって、OECD加盟国の医師数の平均と比較してみると、日本の医師数は約12万人も不足しているという現状なのです。

先進国日本ですが、実は国際的に見て日本は人口当たりの医師数が少ないのです。

こうした医師不足の現状を受けて、2008年に「医師の数を増やす」という閣議決定がなされ、翌2009年以降の医学部定員数が一気に増えました。

その甲斐あって一定数医師の数は増えましたが、それでも劇的な解決には至っていません。

加えて、高齢化社会が進行し医師を必要とする人も増えてきているので、実質的に医師不足の解消とまでは言えないのです。

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②医師の偏り

ただでさえ少ない医師数なのに、現在はその医師たちが都市部・開業医に偏っていてバランスの良くない状態にあります。

都市部であれば当然給料も高いですし、生活するにも不自由がないですから、多少忙しくても都市部に留まって、という若いドクターが増えています。

加えて、「夜、当直のある病院には入りたくない」「できれば9時5時で帰りたい」「忙しくて厳しい診療科には行きたくない」ということで、大学病院などではなく個人経営で開業しているところで雇ってもらいたい、または自分で開業してしまおうという医師が増えています。

給与の面においても、勤務医は給与収入で月々の給料が決まっているのに対し、開業医は事業収入なので、働けば働いた分だけもらえるという点でも開業医を目指す、あるいはそこで働かせてもらいたい人と思っている医師が増えているのです。

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③勤務医の苛酷な労働環境

勤務医の数は減る、一方で患者数は増える。

このような状況では当然勤務医一人当たりの負担は増えます。

長時間労働は当たり前ですし、一人で沢山の患者さんのことを考えなければいけませんから体力的にも精神的にもかなり過酷といえます。

最近では勤務医の自殺も増加しているとのことですし、経営難に苦しむ病院も増えています。

今後ますます勤務医のおかれる立場というのは厳しくなってくる可能性があります。

 

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