診察室に向かうと、担当の医師と対面することになりますね。
ここで患者さんはどんなお医者さんかな、と顔を見たりすることになると思います。
一方で、患者さんの顔すら見ずにカルテやパソコンの画面だけを見て淡々と説明する医師。
……なんとなく患者側からすると嫌な感じですよね。
というような不満が今増えているのだそうです。
医師の皆さん、しっかりと患者さんの目を見てお話しされているでしょうか?
①治療の一歩目は信頼関係構築から!
安心して、納得して治療を受けてもらうには医師としての自分を信頼してもらうことが重要です。
目を見ずに資料だけを見て淡々と話したり、ぶっきらぼうな反応を見せてしまうと患者さんも不信感を抱いてしまいます。
確かに、研究や勉強などで忙しく比較的簡単な診察はなるべく早く終わらせたいと思うこともあるかもしれません。
しかしだからといって適当に済ませていい話ではありません。
まずは挨拶をし、患者さんの顔を見てどんな表情なのか確認し、ゆっくりと落ち着いた雰囲気で話し始める。
そうするだけで患者さん側の安心感も違ってきて、話もスムーズに聞き出せて治療しやすくなることもあるかもしれません。
まずは一人の人間同士の誠実な交流を心がけるところからです。
②目を見ることの効果
相手と目を合わせて話すことには信頼を高める効果があります。
「この人は自分の話をきちんと話を聞いてくれる」「この人は信頼できそうな人だな」ということを相手に伝えることができます。
いい人間関係を築くためにも欠かせない要素だと言えると思います。
しかし、だからといってずーっと目をそらさなかったりするなどの過度のアイコンタクトは避けましょう。
長い時間目を見続けてしまうと互いに緊張してしまいますよね。
ということで適度に目をそらすことも大事です。
会話の中で自分がうなずくときにそれと連動して目を上下に動かしたり、考える際に目を伏せたりして少しそらしてみたりするとよいですね。
③顔から患者の状態を推し量る
患者さんと話をするときには、話の内容の他にも患者さんの顔色、目の状態、肌の様子、動作の特徴、表情など、目で見て相手を観察することによって情報を収集するのも医師の大切な仕事です。
また、目を合わせて患者さんをみないと患者さんが自分の話をきちんと理解して聞いているか、よくわからずにポカーンとしているかどうかもよくわからないです。
治療に役立てるためにも患者さんの顔を見ることは重要です。