患者からひどいいちゃもんをつけられたことはありませんか?
最近は医療訴訟が増えており、中には「そんなことでも訴えられるのか」という驚きの事例もあります。
患者とのコミュニケーションには細心の注意を払っておられるかと思いますが、それでも何気ない一言が患者の逆鱗に触れてしまうことも。
今回は、驚きの訴訟実例集をご紹介します。
1.最善を尽くしたのに…
患者の容態によっては、医師が手を尽くしてもどうしようもない場合が必ずあります。
自分の持てる技術を最大限駆使し、それでもだめだった場合はもう仕方ありません。
それなのに、「お前がもっと適切な処置をしていれば○○は助かった」などという主張をして訴訟までもっていってしまうケースがあるんです。
そして、裁判では科学的知見に基づいた医療的な検証が必ずしも十分になされるわけではないようで、実際に医師や病院を運営する自治体が負けてしまうこともあるんだとか。
2.産婦人科医は何気ない一言に注意!
現在、特に若い研修医の中で、「産婦人科だけは嫌だ!」という人が増えているそうです。
なぜなら、クレームや訴訟の数が多いからです。
女性が女性を診察するのならいいのですが、必ずしもそうなるとは限りません。
男性の医師が診察上どうしても身体の状態などを話さなければいけないときがありますが、女性の身体の特徴についての発言は特に注意しなければなりません。
「胸が張っていて大きい」「お尻が安産型だから大丈夫」などという発言は、人によっては嫌悪感を感じます。
実際に、「大きい体してるから大丈夫」という発言で訴訟になった例もあるそうです。
3.クレームを繰り返す患者を追い帰したら…
治療方針に何かと難癖をつけてくる患者に対しての対応から訴訟に発展したケースです。
「こちらが提示するのとは別の治療については、院長が許可しなければできません。院長の指示に従わないのであれば、他の医療機関へ行きなさい。」
そういって追い帰した患者の症状が悪化し、「症状が悪化したのは早急に治療を施さなかったからだ」として訴訟に発展してしまいました。
これではどうしようもありませんが、こういったことも起こりうるのが今の世界の医療事情なのです。