開業医に聞く、開業前に知っておけばよかった20のコト。

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現在は開業医があちこちで増えている時代です。

独立して自分の病院を持つ人が多いので、「いつかは自分も…!」と考えている人も多いのではないかと思います。

そこで今回は、実際に開業する前に知っておきたい、「開業前に知っておけばよかったこと」をご紹介します!

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①お金のやりくりには苦労する

クリニックに利益が出ても、お金が不足して最初のうちは苦労します。

クリニックの利益と残るお金は一致しません。

特にお金を借りて設備を購入したときは、借入金の返済で経営が圧迫されることが多いです。

 

②クリニックを建てる土地選びは慎重に!

どこに建ててもいいというものではありません。

人の往来はどうか、アクセスの良さはどうか等、できるだけ収益をあげられそうな場所を選びましょう。

 

③開業までには意外と時間がかかる!

書類を書いて手続きをして建物が立ったらすぐ開業!とすんなりいきません。

準備するものも予想以上に多いですし、思ったより時間がかかります。

1年~2年計画くらいで考えておくのが良いでしょう。

 

④開業資金は多めに!

自分の予想以上に開業にはお金がかかります。

借り入れる額が大きいと、その分あとで苦労することになるので、できれば自前の資金を多めに用意できれば望ましいです。

 

⑤どの地域で医療をするのか

「都市部なら人も沢山いるし収益が増える!」と安易に考えていませんか?

今の時代は開業医戦争時代で、都市部では特に開業医が患者の取り合いをしている状況なのです。

今一度、どの地域に自分のクリニックを構えるのか再考してみましょう。

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⑥勤務先を辞めるタイミング

保険診療を行うために必要な保健医療機関指定申請は、遅くとも開業の1カ月前までに済ませなければなりません。

保険医の二重登録ができないため、申請期間内までで現在の勤務先を退職しておきましょう。

無収入期間をできるだけ短く、と考えると、退職はだいたい開業する1カ月から2カ月前にするのが良いです。

 

⑦勤務医の方が安定している?

「勤務医より稼げるから・労働条件が良いから」と言って開業医を目指す人がいますが、必ずしもそうなるわけではないです。

患者を集められなければ当然収益は増えませんし、スタッフを雇ったり、借入金の返済などができません。

勤務医は確かに大変な分、毎月の給料が安定しているという利点があります。

事業計画は綿密に立てておかなければなりません。

 

⑧求められるのはサービス!?

今はクリニックの評判は口コミですぐに広がります。

少しでもサービスが悪いと患者の信頼を失ってしまうことも。

医療の腕だけでは食べていけないということも覚えておきましょう。

 

⑨経営者としての勉強もしておく

院長は診察・治療だけしていればいいわけではありません。

スタッフの管理など、経営もきちんと行うことが求められます。

 

⑩経営が軌道に乗るのは何年目から?

その人の経営努力にもよりますが、一般的に5~7年かけて経営が軌道に乗ると言われています。

すぐに潤うわけではないので辛抱が必要です。

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⑪開業スタイルは?

戸建てにするのか、医療ビルに入るのか、継承物件を使うのか。

それぞれのメリットを確認してスタイルを検討しましょう。

 

⑫自由も増える分、責任も増える

診療スタイル・時間などで融通が利く分、責任も重くなります。

職員の労務管理。集患・増患対策、訴訟の責任者になるなど……。

 

⑬医師会の入会は?

医師会への入会は自由です。ただ、小児科での予防接種ワクチンなど医師会を通じて割り振りされるものもあり、医師会入会の有無によって経営に影響することも…。

 

⑭スタッフ集めに苦労するかも

新規の病院は経営の先行きが不透明なため、スタッフが集まりにくいかもしれません。

集めるのに広告費もかかったりするので、この点は大変です。

 

⑮開業準備費用は経費で落ちる!

医院開業にかかった準備費用は経費になります。

開業前の申告はできません。ですが医院開業準備中に使ったお金は後で経費として申告できます。

開業を決めたときから、領収書・レシートは全てとっておくようにしましょう。

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⑯移転・廃業が容易でない

多くの開業医の先生は開業時に数千万、人によっては1億以上の借り入れをします。

この借入金の返済のため、開業医は一旦開業すると簡単に撤退したり移転したりすることができません。

そういう意味で、土地選びや地域選びは本当に重要なのです。

 

⑰広告は紙よりもネットのほうがいい?

最近の開業は、ホームページをどう活用するかが肝です。

かつて主流だった駅の看板やチラシなどは記載する中身に制限があり、専門性やウリをアピールしにくいのです。

しかし、ホームページは比較広告などをしない限りは問題にならず、専門性や強みを宣伝しやすいのです。

 

⑱コンサルタントもいい人ばかりではない!?

色々大変だからコンサルタントに全部任せよう!……と思考停止してはいけません。

中には開業準備も雑にやって、開業したあとのことは知らんぷり、という悪徳業者もいます。

コンサル選びも慎重に行い、不安なら自分である程度勉強するのも対策です。

 

⑲開業開始時期にも注意!?

開業はいつぐらいにするべきでしょうか?

いつでもそんなに差はありませんが、不向きな月は8月と年末です。

8月はすぐお盆に入るので休みをどうするかで揉めかねませんし、年末は働く方も来る方もどちらも忙しいのであまり収益が上がりません。

スタートダッシュを決めるのであればこの時期は避けましょう。

 

⑳万が一のために、準備資金には余裕を持つ

必ずしも経営が軌道に乗るとは限りません。

ですから、用意した資金を全て開業のために使うのではなく、何かあったときの生活のために少しとっておくほうがよいです。

実際そうしている人がほとんどです。

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