保険料はそこそこの金額が毎月の給与から天引きされるので、生活を圧迫していると感じている人も多いでしょう。
自分のためとはいえ「なんでこんなに引かれるの!?」と内心憤っている方もいるでしょう。
その保険料ですが、実は普通の人より多く払っている人もいるんです。
今回は、実は払う保険料が多い人はどういう人なのかについてみていきましょう。
1.自治体によって保険料が違う?
国民健康保険料の支払額は、自治体によって異なるのです。
国民健康保険を運営しているのが各自治体だからです。
どのくらい差があるのかというと、国民健康保険料が安い自治体と高い自治体ではおおよそ1.5~2倍の差額があります。
例えば、静岡県富士市では年間保険料が291,720円なのに対し、広島県広島市では年間保険料が636,735円と約2倍の違いがあるんです。
自分の住む自治体の保険料は他と比べてどうなのか、一度確認してみてください。
2.高所得の人は保険料が多い?
国民健康保険料の支払い額は、その人の所得を基準に算出されます。
計算方法は各自治体によって異なりますが、所得を基準に考えるのは同じです。
「多く稼いでいる人はより多くの税金を払う」という、支払能力の差によって徴収金額を変える「応能負担」という考え方が保険料についてもあてはまります。
医師や弁護士、企業の役員などの高所得者は多く払っているということですね。
3.春に残業の多い人は保険料が高い!?
社会保険料の算定には「標準報酬月額」という基準が使われます。
その保険料算出の根拠となる標準報酬月額は「年に1回」決め直されます。
これを「定時決定」といいます。
具体的には、4~6月にその人に支払われた給与を元に新しい標準報酬月額を決め、その年の9月から1年間使用します。
ということは、「4~6月の給料が多い人は、9月から適用される標準報酬月額が高くなってしまい、結果保険料も上がる。その高くなった保険料額が9月から1年間引かれ続けてしまう」ことになってしまうのです。
だから「春にたくさんの残業してしまうと、1年の間はそれまでより高い社会保険料を払わなくてはいけない」のです。