介護の現場では、時として職員―利用者間でトラブルが起こり得ます。
その原因は様々ですが、そのうちの一つに「話し方」があります。
利用者は高齢の方が多く、職員は比較的若い方が多いです。
その世代の開きが一つの要因なのでしょうか、「話し方」でトラブルに発展することも少なくないとのこと。
そこで今回は、介護の際の「話し方」について考えていきたいと思います。
1.目上の人には敬いをもって
ご高齢の利用者さんは、多少なりともプライドというものがあります。
皆さんも、年下の人から生意気な感じで接されると嫌な気分になりますよね?
それと同じで、ご高齢の方もあまり近すぎる接し方をされるといい気分にはなりません。
年上の方と接するわけですから、敬いをもって丁寧な言葉遣いを心がけましょう。
それだけで「この人は信頼できそうだな」と思ってもらえるようになるかもしれません。
2.ゆっくり・少し大きめの声で
高齢者の方は耳が聴こえにくい場合が多いです。
こっちが喋ってわかってもらったつもりでいても、利用者には伝わっていないかもしれません。
基本は「ゆっくり・少し大きめの声」で話すことです。
聴こえにくいからとかなり大きな声で喋ると、びっくりされてしまうので逆効果です。
気持ち大きめの声で喋って、聴こえにくいようであれば徐々にボリュームを上げていきましょう。
また、正面に回って利用者さんに口の動きをしっかり見せて話すのも有効です。
3.過度に丁寧なのも逆にダメ
年上の方がほとんどですから、敬語を使って丁寧に会話するのは当然です。
だからといって過度に丁寧すぎるのもNGです。
人によってはなんだか他人行儀に感じられて、職員との間に壁を感じてしまう場合もあります。
介護は人と人との心の交流が大事です。
「親しき仲にも礼儀あり」とはいいますが、人によっては適度に砕けた話し方をしてみてもいいかもしれません。
それが逆にスムーズなコミュニケーションに繋がる場合もあります。
自分と利用者の間の信頼関係が築けてきたかな、と思ったら試してみてください。