世の中の医療機器はどんどん進化しています。
これまでは見えなかったもの、治せなかったものが治るようになり、この先人間の寿命がまた伸びていくことが期待されています。
今回は、最新の医療機器を20個紹介していきます。
「ここまでできるようになったのか…!」と驚いてください!
①VeinViewer
これは人体に害のない赤外線を使用し、深さ10mmまでの静脈を検知し、皮膚の表面に直接血流の様子を映した画像をリアルタイムで投影するシステムです。
血管がリアルタイムで見られるので、静脈注射の際の手助けになります。
②心拍補償ロボットシステム
このロボットは、手術中心臓の動きに2本の術具ロボットを追従し同期させることにより、心臓の動きがあたかも止まったかのような状態を作り出すことができます。
これにより人工心肺を使わずに手術が可能となり、患者のダメージを軽減することができます。
③MI-PET(multi-isotope PET)
これを使用することで、プローブを標識します。
従来のPET装置では1度に単一のプローブしか画像化できなかったのですが、このMI-PETでは1度の検査で複数の疾患を調べることができるようになりました。
被験者の負担を軽減して、かつ診察精度を向上できるようになると見込まれています。
④モバイル遺伝子検査機
持ち運びが可能な遺伝子検査器が開発されました。
片手で持ち運べるほど小型かつ軽量で、これまで約1時間を要していた細菌やウイルスの検出がなんと10分で可能になります。
バッテリー駆動するので検査場所も問わずどこでも使用することができます。
⑤医療用電子聴診器
聴診器も電子化する時代になったのは驚きです。
医療用電子聴診器「U10」は、握りやすさ・操作性などを向上し、医療従事者が使いやすい形状に設計されています。
また、取得した生体音データをBluetoothでPCやタブレット端末に送信し、専用アプリで表示・保存・再生する機能も備えています。
⑥LenSx
LenSxは最新の白内障手術用レーザー装置です。
これまでは医師の手で行っていた角膜切開、前嚢切開などのプロセスを、この機械を用いればレーザーで全て自動化して行ってくれます。
手では難しい複雑な作業も高い精度で行うことができます。
⑦ ダビンチ
ダビンチはアメリカで開発された手術支援ロボットです。
日本では現在、前立腺癌に対する手術のみが保険医療として認められています。
医師がダビンチを介して手術することで、より鮮明な画像が見られ、より緻密な手術が可能になります。
⑧サイバーナイフ
がん治療の最先端医療機器の一つです。
巡航ミサイルの誘導システムを応用し、高線量の放射線ビームを正確に病巣に照射することが可能です。
周囲の正常細胞を壊さずに体内の腫瘍細胞を破壊してくれるのですが、全身麻酔や切開・剥離・摘出といった手術操作が一切いらないので、回復時間の短縮に繋がります。
⑨バイオ3Dプリンタ「Regenova」
Regenovaは、細胞だけで3次元構造体を作製できる世界初のバイオ3Dプリンタです。
京都大学とサイフューズが共同で、末梢神経損傷に際しての神経再生技術の開発に成功しました。
3Dプリンタで神経が作られる時代が来るとは驚愕です。
⑩アルタビュー
これは血管内超音波カテーテルで、血管内の異常を超音波で検知します。
画像の高精細化、画像取得・処理の高速化、装置の軽量化、操作性の向上などにより、血管内超音波検査にかかる時間の短縮ができる最新超音波機器です。
⑪テラヘルツカメラ
これは、カーボンナノチューブを利用した柔軟性の高いテラヘルツ帯撮像デバイスです。
注射器のような歪曲した形の物であっても、これを用いることで、360度の全視野を瞬時に画像計測することができます。
従来は複数のカメラを使っていたので、一台で全て見渡せるという点で優位性があります。
⑫ベルト型2型糖尿病治療機器
糖尿病治療というとインスリン注射が思い浮かびますが、これはベルトを締めるだけでその治療になるという機器です。
微弱な電流と温熱を同時に伝達する特殊ゴムを介し、腹部に刺激を与えて内臓脂肪の減少及び血糖改善効果をもたらす効果があります。
⑬魔法の鏡
「魔法の鏡」を用いると、遠隔操作で接触せずに人体の皮膚表面の血行状態をリアルタイムで動画像表示ができます。
ビデオカメラとコンピュータを内蔵した鏡型ディスプレイの前に立つだけで血行状態が見られるので、なにかをつける煩わしさもなく、日常的にすぐチェックできるという優れものです。
⑭冷却シート型パッチ式脳波センサ
脳波を調べる際にはたくさんの器具をつけるイメージがありますが、このセンサは冷却シート型で、額に貼るだけで脳波を検知し、睡眠の質が測定できるという機器です。
睡眠障害治療はもちろん、認知症治療にも効果があると期待されています。
⑮糖尿病治療マグネット
なんとマグネットを身体に入れるだけで糖尿病治療ができる、という機器が開発されたのです。
軟性内視鏡を2本の経路から腸内に入れて、それによってマグネット機器を腸内に設置します。
2つのマグネット機器が小腸内で形を変えて結合することにより、2つの腸管がつながる吻合を形成します。
これにより血糖値が低下する効果が見られたということです。
⑯ハートシート
ハートシートは世界初の心不全治療用の再生医療等製品です。
これを心臓の表面に移植することで、虚血性心疾患による重症心不全を治療します。
複雑な手術いらずでシートを移植するだけなので、素早い対策ができます。
⑰植え込み型電極
脳内で溶けて組織の損傷を最小化する植込み型電極が発明されました。
複雑な手術を要する神経系の疾患に高い効果を発揮すると期待されています。
⑱リハビリ用電動グローブ
リハビリや生活支援のための最新電動グローブが開発されています。
取り付けられた筋活動センサーが微かな指運動を読み取り、それがコントローラに送信されて、実際にグローブの指が動きます。
脳卒中により麻痺が残ってしまった人のリハビリに役立つとされています。
⑲スマート・ハイドロゲル絆創膏
ハイドロゲル構造に薬剤送達路と貯留層を埋め込んだ、次世代型絆創膏です。
従来の抗菌に重きを置いた絆創膏よりも傷の治癒に重きを置いた絆創膏となっています。
⑳128列マルチスライスCT
身体を128断面から瞬時に撮影可能な高水準な撮影装置です。
人体の内部を非常に細かく観察することができ、発見しにくい疾患も見つけやすくなっています。
有用な情報が多く得られる最新鋭のCTの一つです。