近年の医療技術の進歩はめざましい物があります。
それは歯科技術も同様で、なんと3Dプリンターから歯を作る方法が編み出されたのです。
「歯をプリンターで作る」と聞くとなんだか不思議な感じがしますね。
ですがそういった不思議なことが現実にできるまでになりつつあるのです。
今回は、3Dプリンターで作る歯についてご紹介します!
1.3Dプリンターで義歯を作成!?
皆さんが「3Dプリンター」と聞くと、フィギュア・プラモデルなどのおもちゃや金属製品の生産・加工といった工業用として重宝されている物というイメージを持つと思います。
ですが、その3Dプリンターが歯科医療にも応用されつつあるのです。
オランダ・フローニンゲン大学のヘルマン教授が率いる研究チームは、3Dプリンタ用の抗菌プラスチックを開発しました。
この素材を用いれば、細菌に強い義歯が3Dプリンターで作れるようになるのです!
2.細菌を99%死滅させる!?
このプラスチックで作った義歯の中に「特殊な素材」を入れて差し歯として利用すると、なんと殆どの細菌を殺し、歯への悪影響を抑えられるようになるといわれています。
これまでのインプラントや差し歯は、ずっとつけていると虫歯になったりして、維持費がどうしてもかかっていました。
この3Dプリンター歯が実用化されれば、そうした問題は解決されると予想されています。
プラスチックの内部に入れる「特殊な素材」とは、除菌・殺菌成分がある第四級アンモニウム塩のことだそう。
バクテリアが触れた瞬間死滅し、かつ人体には影響を与えない素材だということです。
3.現在はまだ研究段階
現在ではまだ実用化に至っておらず、研磨剤への耐性など、臨床実験が必要な段階どまりだそうです。
今後実用化のめどが立てば、3Dプリンターで作る「無敵の歯」を人間に使えるようになる日が来るかもしれません。
また、このプラスチックの安全性が確認されれば様々な分野にも応用できる可能性があるとのことです。
今後の研究に期待したいところですね!