救命救急医に聞く「症状の見分け方」。一瞬で症状を見抜く方法とは?

救護活動中の救急車と救急隊員

自分の周りで人がいつ病気に襲われるかわかりません。

もしもある症状が出たときに、その症状がどんな病気によるものだとわかっていれば、万が一の時に対処ができます。

緊急性の高い病気ならば、一刻も早い対策が求められます。

そこで今回は、病気別症状の見分け方をご紹介します。

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1.脱水症状

毎年夏になると脱水で病院に運ばれる人が多くなります。

自分の身にも十分起こりうることなので、脱水の前兆と対処方法を知っておきましょう。

①まずはめまい、ふらつきから始まります。

②症状が進むと頭痛や不快感、嘔吐といった症状が出ます。

③さらに進むと意識障害、けいれん、幻覚、錯覚などが起こります。

①の段階で念のためはやめに水分補給をすることが大切です。

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2.くも膜下出血

頭痛から起こる疾患の中では一番危険度が高いものです。

よく「後頭部を突然ハンマーで殴られたような痛みがある」と言われます。

そんなくも膜下出血は、前兆なしに突如襲い掛かってくる病気だと思っていませんか?

実は、ちゃんと前兆があるんです。

①まずは、「後頭部の頭痛が続く」という症状です。

脳の血管が膨れて神経を圧迫することにより頭痛が発生します。

②次に起こりうるのは視覚異常です。

物がぼやけて見える、いつもより視界が暗い、めまいがする、片目だけ見えにくくなるなどの症状が出たらすぐに病院に行きましょう。

③そして吐き気にも注意です。

脳の圧迫によって吐き気も頭痛と一緒に襲ってきます。

これらの症状が少しでも出たら、なるべく安静にしつつ救急車を呼びましょう。

周りにこのような症状を訴える人がいても、すぐに救急車を呼んでください。

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3.急性胃腸炎

腹痛は日々の生活の中でそこそこの頻度で感じることと思います。

「いつものことだ」とそのまま放置していると、場合によってはなんらかの疾患があったということを見逃してしまいます。

腹痛から来る疾患で多いのが「急性胃腸炎」。

具体的にどのような症状が出るのでしょうか?

①細菌性、ウイルス性胃腸炎の場合、胃が何となくむかむかするという他は初期症状がありません。

②その他の胃腸炎の場合は、「お腹がすかない」「お腹の張りが治らない」「おなら、げっぷが頻繁にでる」という初期症状があります。

③そのあとで激しい腹痛が襲い、下痢や吐き気を伴います。

なんとなく胃の調子が悪い、ちょっとお腹が痛いという症状が出たときは胃腸炎を疑ってください。

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4.心筋梗塞・脳梗塞

突然倒れたとき、この二つのケースであった、ということも多いです。

①心筋梗塞の場合、初期症状としては強い胸の痛み・呼吸困難・吐き気・冷や汗などが挙げられます。

②脳梗塞の場合、ろれつが急に回らなくなる・言葉が出ない・片側手足の麻痺・口が閉められない、視野が急に狭くなるなどの症状が出ます。

いずれも症状が出てすぐに意識障害が起こるケースが多いので、倒れる前に一刻も早く救急車を呼んでください。

 

5.まとめ

救急車を要する緊急の疾患の代表例について、前兆をみてきました。

自分がもし襲われた時はどうしようもないですが、周りの親や友人などにこのような症状が出たときのために、前兆をある程度押さえておきましょう。

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