他人との信頼関係を築いていくのはそう簡単ではありません。
しかしよい信頼関係を築ければ、必要な時に協力を得られたりアドバイスをもらえたりと、メリットが大きくなります。
信頼関係の構築に大切なのはやはり「コミュニケーション」。
医療現場でも、患者さんとの信頼関係が大事ですが、良い関係を築くにはやはりコミュニケーションが必須です。
そこで今回は、医療現場から見る、良い信頼関係の築き方について考えていきたいと思います。
1.相手の言葉をそのまま返す
患者さんが看護師・医師に対して話すとき「どうにも話を分かってくれていない」と、もどかしい思いをする場合があります。
症状や痛みの程度は比較的分かり易いですが、病気への不安、治療の不安や恐怖など感情的なことを伝えるのはなかなか難しいです。
「伝わっていない」となると不信感が生まれ、良い信頼関係が築けません。
そこで効果的なのが、患者さんの言葉を同じように返す、という方法。
例えば「今後のことが頭から離れなくて不安なんです」→「そうですか、これからのことが不安なんですね」といった具合に。
同じような言葉を返すと「わかってくれているんだ」という印象を与えやすくなります。
2.否定をしない、遮らない
患者さんの話を否定したり、途中で遮るのはなるべく避けてください。
明らかに違う場合は優しく正しいことを説明するようにしましょう。
自分の話を聞いてくれないと、「この医者は俺(私)のこと理解してくれなさそう」という悪い印象を持ってしまいます。
まずは患者さんの話を全て聞いてあげて、その上で少しずつ、なるべく平易な言葉でこちらの見解を返していくと患者さんも安心して話を聞き入れてくれます。
3.柔らかい笑顔で話す
誰しも笑顔で迎えられると嬉しく感じるものです。
患者さんの不安な気持ちも、笑顔で優しく迎えてあげると幾分か和らぐと思います。
外来の患者さんの診察時だけでなく、入院している患者さんと顔を合わせるときもなるべく柔らかい笑顔で。
柔らかく安心感を与えられるような笑顔、が理想であって作り笑いやにやにや笑いはなるべく避けるように努力しましょう。
笑顔が苦手だとしても、話し方のトーンやテンポで優しい雰囲気を出すことはできると思います。