待合室スペースはクリニックの顔
クリニックを訪れた患者が最も長い時間を過ごすことになるのが待合室です。
診察前、検査の合間、診察後の精算待ちなど、患者は待合室を起点にしてクリニック内の時間を過ごします。
だからこそ、待合室スペースの快適性はクリニックの人気を決定づける重要な要素です。
どのクリニックでも、エントランスをくぐればまず構えているのが待合室スペースなのですから、待合室スペースはクリニックの顔であると言っても過言ではありません。
患者が快適に待ち時間を過ごすことができる待合室スペースの演出
患者にとって、待合室スペースは少なからずの不安を感じながら過ごす場所になります。
また、診察時間の多少によっては長く待合室スペースで診察を待つことにもなるので、クリニックの待合室スペースは患者にとって「待ち時間も苦にならないほどの快適性」が求められます。
この点に開業のあとあとで気がついてしまうと、大掛かりな改修工事などで休診するなど患者に負担をかけてしまうので、開業前にしっかりプランニングする必要があります。
待合室スペースを快適にするには、まず「明るく開放的である空間」にすると良いでしょう。
クリニックの物件次第ではありますが、閉塞感がないように待合室スペースを広くし、天井高を高めにすることで、待合室スペースに開放感を与えることができます。
大きめの窓や天窓などで豊かな自然光を取り入れたり、柔らかく温かみのある電灯を採用するのも良いですね。
待合室スペースでは概ね座って待つことになるので「独立したソファを採用する」と患者は待ち時間を快適に過ごすことができます。
2人掛けや3人掛けのベンチを採用にすると、患者同士が遠慮しあって座ったり、人によっては相席を遠慮して立って待ち時間を過ごすことにもなりかねません。
1人掛けの独立したソファを採用することで、患者は他の患者に遠慮することなく深々と腰掛けて待ち時間を過ごすことができます。
待ち時間をヒマにしない工夫としてデジタルサイネージの採用も有効です。
デジタルサイネージとはディスプレイに広告などのコンテンツを表示することで、クリニックのコンセプトや医学的な豆知識などを豊富に配信すれば、待ち時間の暇を有意義に過ごしてもらうことができます。
クリニックの診療科目、ターゲットとなる患者層などから総合的に勘案して、快適な待合室スペースを演出しましょう。