今後の医療×ITはどうなっていくのか

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変化する医療×ITの形態

数多くの業界において進むIT化。
医療業界も例外ではなくIT化に強い興味を抱いてきました。
これまで、医療業界のIT化の主流は、紙ベースや対面での業務をシステムに変更するという部門に主眼が置かれていました。

その代表的なものが、以前は紙ベースで管理されてきたカルテですね。
大きなキャビネットに五十音順に並べた紙ベースのカルテを保管し利用することは、保管場所の確保や事務作業においても大きな負担となっていました。
電子カルテの導入により、大量のカルテを保管、索引することなく患者のこれまでの病状などを即座に閲覧することが可能になり、事務的な負担は大幅に減少されたといえます。

 

しかし、医療業界の「これからのIT」はこのような事務作業軽減のためのシステム化にはとどまりません。
現在の医療業界のIT化は、医療の質を向上させる方向に目が向けられているのです。
今最も注目されているのが、日本IBM社が開発しているクラウド型ソフトウェア『ワトソン』です。

これまで、コンピューターによる解析は数値やデータベースなど、すでに構造化されたデータを解析するにとどまっていました。
しかし、旧来のシステムでは、画像や動画など、数値やデータベースに依存しない非構造化データを解析することができなかったのです。
開発者いわく、ワトソンは「子どもが本を読んで内容を理解できるようになるのと同じ」。
画像などの非構造化データを膨大に蓄積することで、人間の目では見落としてしまうような画像データなどを解析し医療に役立てることが期待されています。
診断データだけでなく、年間に莫大な本数が発表される研究論文などのデータも学習させることで、これからの医療はIT化による解析結果が人命を救う時代が来るのかも知れません。
 

小規模クリニックもIT化する時代が来る?

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まだまだ膨大なデータを扱うほどではないとIT化にあまり関心を抱かない小規模クリニックのドクターは少なくありません。
しかし、地域によっては大規模病院を中心にかかりつけ医との連携を目指してクラウド型電子カルテで患者データを共有するインフラ整備をおこなっているところもあります。
10年後には10倍の規模になるとも予測されている医療業界のIT化。

事務負担の軽減だけでなく、より良い医療サービスを提供する手段として、今後は小規模クリニックもIT化に目を向けずにはいられない時代が到来しそうな気配ですね。

 

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