3Dプリンターでの再生医療!?医療の今後の可能性

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医療現場にも登場!3Dプリンターとは?

ここ数年で一気に話題となった3Dプリンター。
従来のプリンターといえば、紙などの面にインクを吹き付けて任意の文字や絵柄を印刷するものでしたが、これは2D、つまり縦と横の概念しかない平面のお話。
3Dプリンターとは、縦と横に加えて『高さ』を加えた3Dの構造物を作成する機器のことです。
2Dの印刷技術だけをイメージすると想像もつかない機器ですが、3Dプリンターでは、図面データをもとに素材を少しずつ積み上げるようなイメージで立体物が具現化されていきます。
これまではメーカーに依頼して金型などで作成していた試作品も、設計図さえあれば3Dプリンターひとつでカンタン作成、しかも最近では価格が安くなり、中小企業でも導入が盛んです。

さて、この3Dプリンター。
医療の業界でも活躍しており、これまでに患者の臓器のデータをもとに模型を作成するなどの成果を挙げてきました。
しかし、さすが医療は日進月歩、3Dプリンターの活用は模型を作る程度ではとどまろうとしません。

3Dプリンターで血管や心筋が作れる?

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最近、医療の業界では『バイオ3Dプリンター』の実用化を急ぐ声が高まっています。
バイオ3Dプリンターとは、カンタンにいうと「ヒトの細胞で構造物を作成する」機器。
最近では、再生医療の学会でバイオ3Dプリンターを利用して血管や心筋細胞を作成したという成功事例が相次いで発表され注目を集めました。
成功例は主に筒状の組織の作成。
つまり再生医療の業界は、バイオ3Dプリンターで実用化に耐える人工血管を作り出すことを目標としているのです。
これまでのところ、再生医療の研究現場では、バイオ3Dプリンターで作成した血管を動物に移植し、血液が詰まらずに流れるという成果を成し遂げており、人間にも利用できる可能性を大いに示しました。
2019年には人間への臨床実験を開始したいと公表されており、実用化の日は遠くない気配ですね。
現在の技術では、実用化が現実味を帯びているのは血管や心筋程度。
多くの血管と細胞組織が入り組むことで構成されている臓器の作成は、再現可能になるための材料も、その量も明らかになっていないので、作成のメドも立たない状態です。
いまだに人間の臓器や細胞には未知なる部分が残されていますが、再生医療がこれまでに歩んできた研究スピードを考えれば、そう遠くない未来に「ついに臓器さえもバイオ3Dプリンターで再現できた」という発表を耳にすることでしょう。

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