自分の身内が要介護認定を受けたらどうしますか?
自分は関係ないと思っていても、いつかは自分の親も老いて介護を必要とする時が来るかもしれません。
そのときのために、今回は身内が要介護認定を受けた際の手続きや心構えについてまとめました。
1.要介護認定とは?
まずは要介護認定について知らなくてはいけません。
どのような状態なら要介護認定が受けられるのか、まずはその前提を知っておきましょう。
要介護のレベルはは要介護1から要介護5まで5段階あります。
いずれかのレベルに認定された後で、介護保険サービスを利用することができるようになります。
レベルごとに利用できる介護サービスの範囲・量、負担料金の上限などが変化します。
どのレベルに当てはまるかを決めるのは市区町村ですが、大体の目安を知っておきましょう。
【要介護1】
日常生活のうち、歩行等の部分的な介護が必要な状態
【要介護2】
日常生活のうち、歩行・排泄・食事等の部分的な介護が必要な状態
【要介護3】
日常生活においてほぼ全面的な介護が必要な状態
【要介護4】
日常生活は、介護がないとほぼ難しい状態
【要介護5】
日常生活は、介護がないと営むことができない状態
2.手続きの流れ
要介護認定を受けるには、まず自身の居住する市区町村の役所へいって手続きを行います。
手続きには「申請書」「被保険者証」「主治医意見書」の3点が必要です。
申請書類の受付が完了したら、次は調査員による訪問調査です。
調査員の聞き取りにより、対象者の暮らしぶりや現況について確認され、どの程度の介護が必要かを判断するための調査になります。
これらの情報を参考にして、介護認定審査会という機関が、介護が必要かそうでないか、および要介護状態の判定を行います。
結果が通知され、要介護認定が受けられたらそこから各種サービスが受けられるようになります。
3.心構え
いつ介護が必要になるかわかりません。
老化だけでなく、事故や病気で急に介護が必要になる可能性もあります。
日頃から歳を重ねた両親の状態をこまめに観察しておいたり、信頼できる主治医を探しておくことが大切です。
時間のあるときに、もしも自分の身内が要介護認定を受けるような状態になったらどうしよう、と想定しておくことが大事です。
「自分には関係ないや」とおもっていると、いざそうなったときに慌ててしまいます。
本当はならないのが一番なのですが、「いつそうなってもいいように」と構えておく子とも現実的には必要です。