クリニックの開業時期について悩むという方も多いようで、開業するタイミングは意外と難しいものです。
好きな季節に開業すれば良いということではなく、ある程度、計画性のあるタイミングで開業することが良いとされています。
それでは、具体的に開業に最も適している時期とは、何月になってくるのでしょうか?
クリニックによって開業時期は異なる
ひと口にクリニックと言っても、内科や耳鼻咽頭科など、診療科目によって適している開業時期に変化が出てきます。
例えば、耳鼻咽頭科を必要とする患者さんの場合、代表的な慢性鼻炎や中耳炎などの他に、花粉症というケースがあるでしょう。
花粉症の中でも、スギ花粉アレルギーの患者さんは多く見られるため、耳鼻咽喉科のクリニックの開業には、花粉症は流行する前のタイミングがベストです。
しかし、開業してすぐに患者さんが集まるというケースは稀になるため、1~2ヶ月の余裕を持って開業するようにします。
上記の耳鼻咽喉科の例では11月あたりといった具合です。
その他、内科であればインフルエンザや風邪が急増する9月~11月の開業がベストタイミングと言えます。
このように、診療科目によって適している開業時期は異なり、それぞれ、患者さんが最も来院すると予想される2ヶ月前程度に開業することがおすすめです。
開業を避けたい時期は?
開業時期をまったく考えずに、好きなタイミングで開業してしまうという事態も避けたいものですが、開業を避けたい時期というのもあります。
特に開業を避けるべき時期として挙げられるのが「8月」です。
8月は子どもの夏休みやお盆休みが被ってしまうため、開業したとしても来院する患者さんはそれほど多くありません。
また、スタッフによっては、お盆休みもなく働かせられるいったことから離職につながるリスクもあると言われています。
このようなタイミングの悪い時期に開業してもメリットよりもデメリットのほうが目立ってしまう為、基本的には避けるべきでしょう。
まとめ
開業時期を難しく考えてしまう方も多いですが、必要とされる時期に合わせて開業する、という認識で良いかもしれません。
また、開業後の運転に慣れるという意味や、患者さんの口コミ数を増やしていくということを考慮して、必要とされる時期の2ヶ月前に開業すると効果的でしょう。