医師として働いていくのに、大きな組織で働くよりは、自分のペースで働いていきたいと考える場合も多いでしょう。
そのような場合にまず考えられるのが開業医ですが、自分で開業するにはリスクもありますし、資金も必要です。
そのような方には雇われ院長という働き方もあります。
実際どうなのか見ていきましょう。
雇われ院長のメリット
雇われ院長のメリットは何といっても、院長という働き方ができるのにもかかわらず、開業資金が要らないという、資金面の楽さにあります。
また開業を目指しているのであれば、自分で開業する前に経験を積む一つの過程として考える場合は良い経験にもなるでしょう。
院長という働き方があっているかどうか、資金のリスクを冒さずに試すことができるという魅力的な働き方でもあります。
雇われという事で、経営判断の負担や経営の方の業務の負担も減ることが多いので、自分で開業した場合よりも診療そのものに集中できるというメリットもあります。
その他、呼び出し等は免除されることも多い為、オン・オフは区別できるでしょう。
雇われ院長のデメリット
雇われ院長にはしかしながらデメリットもあります。
自分を雇ってくれている方の経営方針に従う必要があり、その点は自分で開業した場合と大きく異なります。
自分と考え方が似ている場合は、共同経営者のようにいい関係を築くことができて、信頼を置いてもらえて、自分のやり方を認めてもらえる場合もあります。
しかし、多くの場合は自分のポリシーを曲げても従わないといけなくなってしまう事や自分に決定権がない、思うように成果を出せない時は、場合によっては減給や解雇などをされてしまう場合もあるので、最初の段階で条件をよく確認しておくこともとても重要です。
また、雇われ院長の場合は、行政上では、管理責任を負う立場であるため、責任は今まで以上に大きくなります。
雇われ院長の話が来た場合は、ぜひ自分と一緒にやりたいと思うような方であることや、条件を細かく確認する等、慎重さが大切です。
おわりに
開業をしたいけれど、リスクを背負いたくないという方にはとても魅力的な雇用形態の雇われ院長ですが、デメリットも大きいでしょう。
もし、開業を志しており、その経験の為と考えているのであれば、その旨を最初から伝えておくことも重要です。