気をつけて!待合室でのDVD等の上映には注意が必要

Intellectual Property Law Protection

待合室におけるDVD等の上映に注意!

クリニックの待合室では、待ち時間のストレスを軽減するため、テレビを設置してDVD等を上映することがあります。

特に、小児クリニックなど幼児が来院する機会が多いクリニックでは、幼児が院内で騒がしくしないためのアイテムとしても重要な役割を果たします。

ここで、クリニックの待合室でDVD等を上映している、または上映する予定であるドクターは、著作権法において定められている『上映権』について知識を深めておく必要があるでしょう。

DVD等の映像作品には著作権が存在しています。

一般に販売されているDVD等は、家庭内で個人が視聴することを条件に頒布されており、無断で上映したり複製することは著作権法によって厳しく禁止されています。

クリニックの待合室で来院者に視聴させる行為は、家庭内で個人が映像作品を楽しむという範疇を超えており、著作権法において定義されている「業務用の使用」に該当するため、著作権法違反になってしまいます。

近年、知的財産の保護に対する意識が急速に高まっており、平成18年には法改正によって罰則が強化され、著作権侵害を犯した法人に対しては3億円以下の罰金、違反行為者に対しては10年以下の懲役または1,000万円以下の罰金もしくはこれを併科することになっています。

「法規制を知らずにDVD等を上映していた」としても許されることはないので、クリニックの待合室で家庭用として頒布されているDVD等の映像作品を上映することは厳に慎みましょう。

 

待合室で上映できるDVDもある?

 

nurse in blue scrubs holding a DVD

家庭用として個人が楽しむために頒布されているDVD等は業務用の使用が許されていませんが、著作権者が業務用として許諾しているDVD等であれば、クリニックの待合室で上映することができます。

具体的には、DVD等を販売しているメーカーと、個別に業務使用の契約を結んだ上で提供されたDVD等に限って、不特定多数の来院者に対して上映することが可能になります。

クリニックの待合室でDVD等の映像作品を上映する場合、そのDVD等の販売元と契約を結ぶか、または販売元と契約を結んでいる正規の代行業者から業務用DVD等の提供を受けることになります。

DVD等の業務使用契約を結ぶのが煩雑に感じられる場合は、リアルタイムで放送されているテレビ放送を上映するのも方法の一つです。

ただし、テレビ放送を録画したものを上映すると著作権法違反になるので要注意。

また、独自に作成したクリニックの紹介動画やコラム記事などを上映して他のクリニックとの差別化を図るのも良いでしょう。

DVD等の映像作品やテレビ放送は著作権によって厳密に保護されていることを念頭に、クリニックの待合室を快適に過ごせる空間にするよう工夫をしていきましょう。

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