気をつけて!患者さんの個人情報の取扱とは

portrait of asian doctor in hospital

クリニックは特に重要な個人情報を保有する場所です。

ドクターだけでなくスタッフ一同が個人情報保護に対する高い意識を持ち、個人情報の適切な保管・取扱いに徹する必要があります。

 

クリニックにおける『個人情報』とは?

madical technology concept.

今や個人情報保護はいかなる業界でも当然のこととして認識されていますが、それでも個人情報の取扱いを誤り重大な問題に発展する事例は後を絶ちません。

特に、クリニックは個人事業でありながらも公的な性格が強いため、ひとたび「あのクリニックでは個人情報流出が発生した」というレッテルを貼られてしまえば患者の足が途絶えてしまう重大な問題に発展してしまうおそれがあります。

そのため、クリニックのドクターやスタッフは、一般企業とは違った、個人情報保護に対する格別に高い意識が求められます。

では、クリニックにおける『個人情報』とはどのような情報を指すのでしょうか?

まず、個人情報とは「生存する個人の、氏名・生年月日など、個人を識別できる情報」と定義されています。

この定義から考えると、クリニックが保有する患者の個人情報は、氏名・生年月日・住所・連絡先などの基礎情報のほか、傷病に関する診療録・処方箋はもちろん、手術記録・看護記録・検査記録・レントゲン写真・紹介状など幅広い記録や資料が個人情報に該当します。

また、個人情報についての基本的な定義では「生存している個人」とされていますが、クリニックは特に故人の情報も多く保有します。

厚生労働省が示しているガイドラインでは、法的な定義から外れているとしても、故人の生前の記録は生存している個人の情報と同等に注意して管理するべきとされています。

 

クリニックにおいて気を付けたい個人情報の取扱い

診察する医師と患者

 

クリニックの運営において気を付けておきたい個人情報の取扱いについて、徹底すべきポイントを挙げていきましょう。

まずは「流出防止の徹底」です。

診察券や診療録などを患者や出入り業者の目にかからないように注意することはもちろんですが、むやみに患者の氏名をほかの患者に知られるように読み上げない、入院患者の氏名を病室やベッド側に掲示しない、ナースステーションなど執務室内に患者の氏名などを掲示する場合は外部から見えにくい位置に掲示するなどの配慮が必要です。

医療事故防止の観点から、受付で患者の氏名をフルネームで読み上げる場合は、その目的と、氏名の読み上げを望まない患者には別対応をおこなう旨を周知しておく必要があるでしょう。

また「管理の徹底」も重要です。

机上に放置していた診療録を誤って廃棄してしまった、院外に持ち出した記録を紛失したり盗難に遭ったなど、管理の甘さによって個人情報を紛失したケースは後を絶ちません。

ドクターやスタッフの個人所有のパソコンやスマートフォン、USBメモリなどの記録媒体に患者の個人情報を記録していたところ、コンピューターウイルスに感染してインターネット上に個人情報が拡散してしまったり、端末や記録媒体ごと個人情報を紛失するケースもあります。

日常業務における個人情報の管理だけでなく、持ち出しの方法や制限についてもルールを設けて徹底する必要があります。

最後に「スタッフ教育の徹底」です。

クリニックの日頃の業務で個人情報を多く取扱うのは、ドクターではなくスタッフです。

スタッフに対する個人情報保護教育の機会を設けるほか、定期的にミニテストを実施して理解度を確認するのも良いでしょう。

 

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