多種多様なクリニックが存在する今の日本ですが、クリニックによって音楽がかかっているところと、そうでないところがあります。
今回は、BGMにはどんな効果があるのかについてご紹介します。
マスキング効果
クリニックに来て下さる患者様は、自分がどんな診断をされるのか、また初めて訪れるクリニックの場合は、どんな先生なのか気になることもあり、医師の想像以上に、診察室の話し声を聞いてしまうものです。
そんな時に、診察室からの音をかき消すのがBGMです。
2つの音が重なっている時、片方が聞こえなくなる現象を、マスキング効果といいます。
診察を受けている患者さんのプライバシーも守られるので、二重の意味でのマスキング効果があります。
コントロール効果
クリニックにいると、BGMは自然と患者様の耳へと入っていくことになるので、その音楽による効果で、患者様の心理状態をある程度コントロールできます。
例えばヒーリングミュージックをBGMとしてかけることで、患者様に診察前にリラックスしてもらうことが出来ます。
落ち着いた状態の患者様を診ることができるので、医師にとっても、患者様にとってもプラスになります。
イメージ効果
人は、BGMをかけている人や場所に、音楽と同じイメージを持つ特徴があります。
これを利用して、格調高い、高級感や閑静なイメージのクリニックを目指したい場合はクラシック音楽を、親しみやすい、安心感を持ってもらえるクリニックを目指したい場合はヒーリングミュージックを選ぶといいでしょう。
BGMは訪れた患者様だけではなく、電話を下さった患者様にも印象を残すことができるので、想像以上に効果が高いです。
おわりに
このように、BGMをクリニックで流すと様々な良い効果が得られます。
開業の際は良い音でBGMを流せる環境を整えることや、どんなBGMを流すのかクリニックの方針から考え、慎重に選ぶようにしましょう。