花粉症の方が年々増え、需要がますます増えていくと思われる耳鼻咽喉科。
そんな耳鼻咽喉科開業を成功させるポイントについて考えてみましょう。
場所を選ぶ
耳鼻咽喉科を受診する患者の層ですが、子供は中耳炎になりやすく、また高齢になると聞こえ方などに問題を抱える事が増えるので、子供と高齢の方の層が厚くなります。
子供と高齢の患者が受診される時は、多くの場合付き添いの方と一緒に来院されるので、交通アクセスが良く、また車で送迎の際にも、車が入ることができる道に面している場所が望ましいです。
また、耳鼻咽喉科と診療内容の被る、小児科、内科、呼吸器科と患者の奪い合いにならないような場所を選ぶように気をつけましょう。
駅前などの立地に拘りがあり、診療内容の被る科が近くにあるのが避けられない場合は、競合の医院とお互いに患者を紹介するシステムを確立するように心がけるとよいでしょう。
初診の患者を獲得する
厚生労働省の調査によると、耳鼻咽喉科の初診患者の数は、皮膚科、小児科、産婦人科に次いでの4位で、耳鼻咽喉科の患者の25%が初診患者という結果があります。
また初診患者のうち75%が、その後再診をしていて、その数は整形外科、皮膚科の次に多い数となっています。
また、耳鼻咽喉科の特徴として、元々診療単価が低いという事があります。
以上の点から、耳鼻咽喉科で開業を成功するためには、初診患者の獲得はとても重要です。
今はネットでの検索が主流ですので、検索した時に上位に来るような工夫があり、分かりやすい、受け入れられやすいコンセプトなど、関心を持ってもらえるホームページを作成する事が欠かせません。
また、来て頂いた患者さまの口コミも重要ですので、「いい先生だったし、スタッフの感じもよかった」と思っていただける対応をする事も非常に大切です。
おわりに
耳鼻咽喉科の開業を成功させるには、やはり他の科と同じ、患者の事を考えた立地や、診察時の配慮をかかさないことが大切です。
また耳鼻咽喉科には、国民病となりつつある、花粉症を扱うという強みもありますので、その時期は診療時間や定休日も変えるなどもして、大切な新規患者を確保するというのもおすすめです。