クリニックを開業する際は内装計画をしっかりと立てておく必要があります。
費用や利便性を考え、失敗のないようにするのがポイントです。
今回はクリニックに適した床材は何か、詳しくお話しします。
クリニックにおすすめの床材
クリニックで良く使用されている床材は「ビニール床シート」や「ビニール床タイル」です。
多くの人が訪れるクリニックでは耐久性に優れているものがおすすめです。
■ビニール床シート
ビニール床シートは塩化ビニールを基材とした床仕上げ材です。
薬品に強いためこぼれてしまったときでも見た目や形状が変わりにくく、重量のある機械を持ち運びしても床が傷つきにくいのが特徴です。
耐水性強いため、水や薬品を多く使う部屋に使用していることが多いです。
小児科医院の場合は子供が怪我をしにくい、クッション性が高い「クッションフロア」がおすすめです。
■ビニール床タイル
ビニール床タイルは塩化ビニールを基材としたタイル状の床仕上げ材です。
良くみられるのは30cm×30cm、45cm×45cm、くらいの大きさですが、最近ではオシャレな変形デザインもあります。
機能性はビニール床シートと同じく、薬品に強いためこぼれてしまったときでも見た目や形状が変わりにくく、重量のある機械を持ち運びしても床が傷つきにくいです。
部屋別に見る!適した床材
■待合室、診察室
ビニール床タイルやビニール床シートを使う場合が多いです。
待合室は居心地の良い雰囲気が良いとされているため、石目調・木目調の落ち着いたデザインを選ぶのがおすすめです。
アクセントで異なるカラーを組み合わせることもあります。
子供が多く訪れるクリニックの場合はクッション性のあるビニール床シートを選びましょう。
■手術室、トイレ、準備室
水や薬品のこぼれやすい場所には、ビニール床シートを使う場合が多いです。
カビが生えるなど不衛生にならないように、水を含んだ材料を使用しない乾式工法のものを選びましょう。
■廊下
タイルカーペットやビニール系の床が一般的です。
子供やお年寄りが多く訪れるクリニックでは、けがをしにくいタイルカーペットが良いとされています。
デメリットとしては汚れが取れにくいということがあります。
ただ廊下は他の部屋と比べると重要度が低いので、周りの内装に合わせて選ぶのもおすすめです。
床材の種類は幅広い
床材は種類がとても多いです。
適した素材を選ぶだけでなく、ただ歩くための場所なら軽歩行用、ストレッチャーなどを使用する場合は重歩行用など、さまざまなシーンを想定して考えなければなりません。
機能性やデザイン性を上手く組み合わせ、素敵なクリニックを実現させましょう。