新しくクリニックを開業する時は、期待と不安が入り混じった感覚に陥るという人も多いのではないでしょうか?
開業して成功したかどうかは、開業3ヶ月目が勝負と言われており、そのタイミングで転ばないようにすることが大切です。
具体的に、開業3ヶ月目が勝負と言われる理由や、開業時の注意点についてご紹介します。
開業時の注意点はどんなところ?
いざクリニックを開業するとなると、どのような注意点があるのでしょうか。
これは例えば、テナント開業か戸建開業に関する注意点や、開業する地域の情報収集をきちんとする必要があるという点になります。
テナント開業は一般的に知られている通り、空き家を借りて開業する方法で、戸建て開業に比べて低コストです。
反対に、戸建て開業は住居とクリニックの一体型になるので、自由な間取りと広いスペースのクリニックを開業することができます。
それに加えて、通勤30秒という魅力がありますが、都心では当面の運転資金込みで1億円を超えてしまうことも少なくありません。
戸建て開業は将来的には資産になりますが、クリニックを軌道に乗せなければ、非常に苦しい展開になってしまうでしょう。
そのため、開業する際には“運転資金込みの開業資金”を試算して、それを元にテナント開業か戸建て開業を選びましょう。
また、どちらの開業方法であっても、地域の情報収集は欠かせません。
これは、地域に住んでいる人の年齢層や、クリニックの数などをチェックする必要があります。
これらを把握して、ターゲット層を絞っておくことで、開業した時にスタートダッシュを切ることができるでしょう。
開業3ヶ月目が勝負な理由は?
開業当初の慌ただしい期間が過ぎ、ようやく落ち着き始める3ヶ月目は、患者さんの流れが気になってくる期間でもあります。
しかし、患者さんよりも先に、まずはスタッフの様子を見ることから始めるようにしましょう。
開業当初はクリニック全体がほど良い“緊張感”を持っていますが、慣れてきた3ヶ月目となると、緊張感はなくなってくるものです。
その結果、スタッフ間で長々と無駄なお喋りをしていたり、スタッフの欠勤・遅刻・早退が目立ったり、緊張感が失われている場合もあります。
このような状況になると、患者さんのクレームの原因や満足度の低下に繋がってしまうでしょう。
開業3ヶ月目はクリニック内部に目を向けて、兜の緒を締め直すような気持ちで対処していくことが大切です。
また、毎月1度のミーティングや朝礼の導入も効果的かもしれません。
まとめ
スタッフ同士の仲が良いというのは良いことではありますが、度を越してしまうと仕事はもちろん、患者さんの不満の種となってしまう可能性があります。
緊張感を持ちつつ、明るい環境で患者さんを受付できるように工夫するようにしましょう。