クリニック経営の見える化に「日報」の導入

Team of doctors preparing diagnostic

書店でビジネス書のコーナーを見ると「経営の可視化」や「見える化」というタイトルの書籍がたくさん並んでいます。

中には「経営者のほとんどが自分の会社のことを何も知らない」などという辛辣なコピーを冠しているものもあり、企業経営にはデータの可視化・分析が必須であることを強くアピールしています。

クリニック経営においても「見える化」は非常に重要です。

ただ闇雲に経営改善や集患アップを目指すだけでは実現は難しいでしょう。

ここでは、クリニック経営の見える化にぜひオススメしたい『日報』の導入について紹介します。

 

『日報』が担う役割

ビジネスと統計

これまでにクリニックの『日報』を作成していないドクターであれば、多忙を極める開業医の業務にさらなる負担を強いるような印象があって気が引けてしまうかも知れません。

ところが、クリニック経営を改善方向に向かわせて集患をアップするためには、日報の存在が重要なコンパスとなります。

日報は、日々のデータを集計したものです。

毎日の患者数・診療報酬額を基礎データとして、前年同時期との対比や目標との差を数値化し、現在の経営状態を把握する役割を担っています。

日報によるデータが蓄積されれば、様々な施策による効果を計測することができます。

良い効果を発揮している施策も、失敗している施策も、目に見える数値となって表れるため、施策を継続するのか?それとも改善するのか?どの手法が最も効果的なのか?という道筋をつけることが可能になります。

 

日報が示す『再受診』の見える化

診察券 女性

クリニック経営において大切にするべきなのが『再受診患者』です。

経営学の世界には「1対5の法則」という理論があります。

これは、リピーターと新規顧客に対するコストの対比を示しており、例えばリピーターを呼び込むための施策に

コストが1万円であれば、新規顧客の獲得には5万円のコストがかかる、という法則です。

クリニック経営においても例外ではなく、新規患者の獲得には宣伝広告費などで多額のコストがかかるため、リピーターである再受診患者を囲い込むことが重要です。

日報を作成することによって、再受診患者の人数・診療報酬額・再受診までの周期・収支全体に占める再受診患者の割合などが数値となって見える化します。

日報の作成は義務化して押し付けられれば単なるやっつけ仕事になってしまう傾向があり単なる負担でしかありません。

しかし、日報が担う役割をしっかりと認識し、有効なデータとして蓄積し分析に活用すれば、日報はクリニック経営にとっての正確なコンパスとなるのです。

日報集計ソフトなどを導入して業務負担を軽減しながら、しっかりと日報作成を続けてデータを蓄積していきましょう。

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