どんな事業でも、開業し成功するには、いくら先生の腕が良くてもきちんと計画しておかなければ成功できません。
今回は「眼科」の開業を考えている先生に、成功する条件についてリサーチしてみました。
ポイントは治療の範囲と連携
眼科を開業するにはどこまでの治療を行うのかを考えなければいけません。
治療の範囲を決めることで使用する医療機器の導入(コスト)やクリニックの設計に大きく変わります。
例えば、白内障等の手術をするのか否か、コンタクトレンズやメガネ作成を行うのか、レーシック等の自由診療を行うか否か等によって設備費等が大きく違ってきます。
白内障の手術をするのであれば機器やクリニックのスペースなど3000万円程度のコストがかかります。
しかし、高齢者が増える中、白内障の手術ができる眼科は重要な条件になるでしょう。
また、コンタクトレンズの処方やメガネが作成できるとなるとたくさんの患者が見込めますし、定期的に訪れます。
コンタクトレンズは取り扱うだけなのですが、メガネはさらにコストがかかりますから、近隣のメガネ店などで連携しておくのも良いでしょう。
メガネ店のお客さんが、一度診察したほうが良い場合に眼科に来ることもありますし、眼科でもコンタクトレンズを使用しているお客や視力が弱くなった患者にメガネ店を紹介することもできますね。
すべて眼科でできるようにしておかなくても、連携して対策するだけで患者は来院しやすくなるのです。
視力検査やコンタクトレンズの処方やメガネの処方は眼科にとってとても重要な収入源であり、定期的に訪れてくれることが成功への一歩にもなるでしょう。
患者の利便性を考える
先ほどの治療の範囲や連携は成功の条件としてとても良い方法ですが、何より患者の利便性を考えておかなければいけません。
例えば、お子さんが来院しやすいようにキッズスペースやおむつ替えなどができるようにする、高齢者が来院しやすいようにバリアフリーにするなどです。
また、眼科の場合は他の科と比べて、検査する時間が長くかかることもあり、患者の待ち時間対策や作業の効率化も必須と言えるでしょう。
検査やカウンセリング等スタッフでもできるような作業は分担し、効率化しておくことで待ち時間を減らすことや医師の負担も減らすことが可能でしょう。
その他、緑内障や白内障の手術に特化したい等、得意分野で競合と差別化することも重要です。
その為には、クリニック内に掲示したり、HPで得意分野向けのページを充実させる等も忘れずに行いましょう。
立地や交通の便だけではなく、細かいところにも目を向けて患者のことを考えておくことが成功の条件になります。
まとめ
眼科の開業は何処までの治療をするのかによって開業のコストが変わります。
成功する条件はには色々な条件があります。
まずは、ご自身の得意分野やどんな診療を行うのか明確にしてみましょう。