小児医療は深刻な医師不足に悩まされています。
開業を目指すドクターの絶対数も少なく、実際に開業すれば激務の日々が待っていますが、何よりもまずは開業というハードルを超える必要があります。
小児科で医院開業するには、どのような医療機器が必要なのでしょうか?
医院開業に必要な医療機器と費用をまとめました。
<小児科の開業に必要な医療機器と費用>
小児科の開業には次の医療機器が必要です。
・一般撮影装置
・CR/PACS装置
・血球計算CRP測定装置
・滅菌器
・電子カルテ
小児患者は自分自身の不調を具体的に説明できないことが多いため、X線撮影が活躍します。一般撮影装置は、安価なもので200~300万円程度が必要です。
撮影した画像はPACSによる管理も必要になります。CR/PACS装置は、PACSモニタ2台構成で200~300万円が相場になります。
不調が伝えられないことが多い小児患者の症状を判断するために活躍するのが血球計算CRP測定装置です。一般的なもので350万円前後になります。
小児医療はとくに感染症予防が大切なので滅菌器も必須でしょう。医療器具の滅菌だけでなく、来院者が使用するスリッパなども滅菌していれば安心感は高まります。滅菌器は1台につき30万円程度が相場です。
小児科はひとたびかかりつけ医になれば5年、10年、15年と同じ医院に通うことになります。継続的な観察が必要な場合も多いため、電子カルテの導入も必要です。電子カルテはPC3台構成でおよそ300万円が相場です。
以上の医療機器を合計すると、おおむね1100万円程度の費用がかかると考えておきましょう。
<小児科開業で医療機器の出費を抑えるには?>
小児科開業に必要な医療機器の総額は、ほかの診療科目と比べると安価におさまる傾向があります。とはいえ、多額の資金が必要となる医院開業では、できるだけ出費を抑えたいところでしょう。
小児科開業で費用負担を抑えるには、ここで挙げた最低限の医療機器の導入で抑えながら、さらに必要な医療機器をリースで導入するという方法もあります。
経験豊かな開業コンサルタントに相談しながら購入するべき医療機器とリースで事足りるものを慎重に選定して、開業資金を上手に節約していきましょう。