眼科で医院開業する場合、医療機器はどのようなものが必要でいくらの費用がかかるのでしょうか?
<眼科の開業時に必要な医療機器と費用>
眼科の開業では、一般的に次の医療機器が必要になります。
・眼底カメラ
・眼圧計
・静的視野計
・液晶視力表
・検眼鏡
・スリットランプ
・レンズメーター
・診察デスクと電動椅子
・滅菌器
・電子カルテ
眼科では検査が必須となるため、眼底カメラ・眼圧計・静的視野計・液晶視力表が必要です。
眼圧カメラ・眼圧計はともに約300万円、静的視野計は約400万円、液晶視力表は40~50万円程度が相場となります。
診察時は検眼鏡も必須ですが、こちらは約15万円が相場でしょう。
前眼部をさらに詳しく診察するためにはスリットランプも必要です。機種によって価格が上下しますが、300万円くらいが相場です。
視力測定・レンズ測定のためにレンズメーターも用意しなくてはなりませんが、こちらの相場は30~40万円程度でしょう。
器具類を清潔に保つためには滅菌器も必要で、30万円程度のものを用意することになります。
眼科は、疾患だけでなく視力低下によるコンタクトレンズ購入のための検査などで来院者が多いため、電子カルテによる管理も必須です。PC3台構成で300万円が相場です。
これらの医療機器をすべてそろえると、おおむね1800万円の予算が必要になります。
<開業時に医療機器のコストを抑えるためには?>
眼科開業のために最低限で必要な医療機器だけでも1800万円程度のコストがかかります。
さらに、白内障手術にも対応するためには手術用の機器類をそろえるだけでも一式2000万円前後が相場となるため、眼科開業に必要な医療機器は他の診療科目と比較すると多額になりやすい傾向があります。
開業時は物件費用にも多額のコストを投じることになるだけでなく、宣伝広告費や医師会の入会費、当面のランニングコストなどにも予算を確保しなくてはならないため、医療機器にかかる初期費用はできるだけ抑えておくほうが賢明でしょう。
機器類によっては一部をリースで済ませて購入を避けることで、開業資金を圧縮できます。
開業コンサルタントなどに相談して購入が必須である医療機器を厳選すれば、負担が軽減されるでしょう。