近年、さまざまな場面で自動化がすすんでいます。
駅の改札などは自動化の代表格ですが、最近ではスーパー・コンビニ・衣料品店などでも自動精算システムの導入が目立っているため、利用した経験がある方は多いでしょう。
ここでは、ICTを活用した受付自動化を医院開業に導入することのメリットを解説します。
<ICTを導入した受付自動化とは>
ICTとは、日本語では「情報通信技術」と直訳されます。
すでに定着している「IT」の要素に通信・伝達を意味する「コミュニケーション」が加わった用語で、ネットワーク端末を介したさまざまな情報伝達・情報共有の実現を目指しています。
医院における大切な業務として「受付」が挙げられますが、近年では大型の病院を中心に受付の自動化がすすめられてきました。受付機に診察券を挿入して診察の申し込みをおこない、診察終了時には診察券によってデータが照合され自動精算されるシステムです。
機器類が大型・高価であったため大・中規模の病院に限って導入が目立ちましたが、最近では機器類の小型化・省コスト化を果たして小規模の個人医院でも盛んに導入されています。
このシステムにICTを組み込むことで、自動受付・精算に必要だった「診察券を挿入する」「精算機で現金を支払う」という手続きが不要になります。
患者は、自分のスマートフォンやパソコンから診察を予約し、電子マネーやオンライン決済を活用することで現金による支払いさえも省略できます。
<開業時にICTを活用した受付自動化を導入するメリット>
医院開業時にICTを活用した受付自動化を導入すれば、受付業務に必要なスタッフを削減できます。
スタッフ教育や人件費の負担を大幅に軽減できるうえに、患者の利便性が向上するため、集患効果も期待できるでしょう。
医院におけるICT化の方策として、院内スマホアプリの導入や院内ナビゲーション、薬局との連動による処方箋のデータ送信などがすでに実現しています。
これらのシステムを新規導入するには、コストがかかるうえにスタッフへの指導・教育の手間がかかります。ICTを活用した自動化は、医院開業時に導入するのがベストでしょう。