医院開業を考えている医師の中には、医療モールで開業することを検討している人も多いのではないでしょうか。
医療モールには複数の形態が存在しており、それぞれメリットとデメリットが異なります。
そこでここでは、医療モールで開業するメリットとデメリットについてご紹介します。
<医療モールは複数のタイプがある>
医療モールには複数のタイプが存在しています。代表的なものは以下の通りです。
・医療ビル
・商業施設の中にある医療エリア
・医療ビレッジ
・医療ドミナント
これらの医療モールはそれぞれ特徴が異なりますが、メリットとデメリットはそこまで大きな差異はありません。
それぞれが違う点は、地域のニーズや生活スタイルに合わせた作られているという点になります。
<医療モールのメリットとデメリットとは?>
医療モールのメリットとデメリットは、それぞれ複数あるので、一つずつご紹介していきます。
・メリット
- 集患しやすい
例えば商業施設の中にある医療エリアであれば、買い物などで足を運ぶ患者さんもいるので、集患しやすいという点がメリットになります。
2.他科と連携しやすい
自身が専門としている分野ではない場合は、すぐに他院を紹介することができるため、患者さんの満足度も高くなります。
また、病気によっては合併症などが起こるため、すぐ近くに他科があるという点はメリットになるでしょう。
3.身近に相談相手ができる可能性もある
一般的な開業医は一人で回したり、非常勤医師を雇用したりしているため、孤独な一面があります。
しかし、医療モールの医師は周りのクリニックの医師とコミュニケーションを取ることで、関係を良好にすることも可能です。
仲が良くなれば、相談相手としてさまざまな話をすることができるでしょう。
4.初期費用を抑えることに期待できる
医療モールはクリニックが入店することを前提に作られているため、一般的な開業よりも内装費を抑えることに期待できます。
また、商業施設内の医療モールであれば大型の駐車場があるので、患者さんが来院しやすいという点もメリットの一つです。
・デメリット
1.周囲のクリニックや患者さんとのトラブル
万が一、周囲のクリニックと連携が取れない場合、他院からの評判を落としてしまう可能性があるため、連携が上手く取れない人は医療モールで開業する上でのデメリットになってしまうでしょう。
また、患者さんとのトラブルは特に注意しなければなりません。患者さんとのトラブルは自身のクリニック、ひいてはモール全体に影響を及ぼしてしまいます。
2.医師側が自由にできない制約がある
医療モールによっては、医師側が内装や医療機器などに関わる業者を自由に選べないケースもあるため、その点には注意が必要です。
内装や医療機器などにこだわりがない人はデメリットになることはありませんが、こだわりの強い人にとってはデメリットになるでしょう。
<まとめ>
いかがでしたか?
医療モールはさまざまな形態がありますが、メリットとデメリットに大きな差異はありません。
メリットも多くありますが、デメリットもいくつかあるので、自身に向いているかどうか判断する基準にしてみてはいかがでしょうか。