個人で病院を経営したいと思った時に、新しく病院を立ち上げるのか、それとも大病院の系列病院としてフランチャイズ経営を行うのか、選択肢は二つあります。
双方にメリット、デメリットがありますが、どちらがより適しているのでしょうか?
今回は、病院新規設立、フランチャイズ経営の双方を比較してみましょう。
①新規に病院を立ち上げることのメリット・デメリット
新規に開業医となることのメリットは金銭的な面が一番大きいでしょう。
自分の努力次第では大きく稼ぎを伸ばすことができます。
さらに勤務医の場合、病院によっては家族と過ごす時間もないほど忙しく、多くのストレスのかかる状況に置かれてることもあります。
開業をしてしまえば、ある程度自分の裁量で労働ができるため、そうしたストレスも軽減できます。加えて「人の下で働く」、という抑圧からの解放といったメリットもあります。
開業当初は大変かもしれませんが、次第に軌道に乗ってくるとそのメリットはより大きくなるでしょう。
デメリットとしては、自分が責任者になるため、仮に経営が破綻した場合は、自分の全財産を投げ打っても事業の責任を取る必要があるということです。
また、病院でできる最先端の技術を学ぶといった医師としてのスキルアップも望めません。
自分から積極的に勉強会に参加する、あるいは他の開業医や勤務医とコミュニケーションをとるといった努力をしないと孤立してしまう危険もあります。
②フランチャイズ経営のメリット・デメリット
逆にフランチャイズの場合は、独立する場合に比べて危険性が低いことがあります。
加盟金を払って系列下に入ることでサポートしてもらえますから、自分で経営について頭を悩ませることはなくなります。
また、有名病院の名前を使えることで、その知名度やイメージを活用できる点もメリットです。
稼ぎも一定程度保障されますし、安定度でいえばフランチャイズが勝っています。
一方デメリットとしては、フランチャイザー(元締めの病院)の経営次第では自分の経営状態も左右されてしまうということです。
フランチャイザーの安定があってこその経営手法なため、その大元の経営に揺らぎがあるとどうなるかわからないという危険があります。
大元だけでなく、他の系列病院が不祥事を起こした際など、その名前だけで自分の病院も悪影響を受ける可能性があります。
その他、加盟金が必要などの制約もあります。
③まとめ
いかがでしたか?
双方に良いところ、悪いところがあるので、自分はどちらが合っているのか、十分に検討してください。