親の病院を引き継ぐ、親子継承(承継)での注意点

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1.メリットだけではない?親子間の医院継承

 

親のドクターが開業医の場合、その子どものドクターが後を継ぐことは珍しくありません。

親子間の医院継承は、子どもにあたるドクターにとっては、

新たに開業するよりも初期費用が削減できるうえに、

親ドクターが獲得していた患者も引き継ぐことで開業当初から経営が安定しやすいというメリットがあります。

まったくの新天地で口コミを期待しながら患者の獲得を目指すよりは経営がぐっと楽になります。

 

良いことばかりのような感触がある親子間の医院継承ですが、実はまったくの新規開業よりも難しい点も

あります。

通常、親子間で医院継承する場合は、短くても数ヶ月の間は親子が一緒に診察を担当するなどして

継承の準備をします。

その間に、医院継承によって代がわりをすることや、親子間での医療方針の違いなどを診察を通じて説明し、

理解を深めてもらうことになるでしょう。

この段階で患者にしっかりと理解をしてもらわないと、継承後に「親ドクターの時と治療方針が違う」などという不信感を与えてしまうことになり、結果、患者のクリニック離れの原因になってしまいます。

 

親子間の医院継承はメリットがある反面でデメリットも存在するという事実を理解し、

そのデメリットは事前の下準備によって打ち消すことができるというこをを

継承前から認識しておく必要があるでしょう。

 

2.親子間の医院継承における注意点

Businessman near medic doing blame gesture and pointing you isolated on white

一見すると第三者間よりも問題点が少なそうに感じる親子間の医院継承。

実は、親子間であるからこその問題点もあります。

 

まず挙げられるのは「希望する場所で開業できない」という点でしょう。

親子間の継承だからこそ、同じ地域の医療を支えていくという心算は素晴らしいことですが、

人口が減少傾向にあったり、近所に診療科目が同じ競合クリニックがあれば将来の経営が右肩下がりになってしまうことは明らかです。

親子間の医院継承であっても、事前の診療圏調査などはまったくの新規開業と同じように実施して将来性を検討するべきです。

 

 

「親子だからこそ比較される」という点も医院継承の難しい点です。

得てして医院継承を受ける新たなドクターは、

親ドクターとの診療方針の違いなどからこれまでの患者に受け入れられないケースも珍しくありません。

最新の医学研究成果を取り入れた診療も、新たなドクターを受け入れてもらえなければただの不信な診療です。

患者離れを招かないために事前に受け入れ体制を整えておくことは非常に重要ですね。

 

 

親子間の医院継承は初期費用の削減や患者獲得が容易というメリットが目立ちますが、

親子間の継承だからこそ起こる問題点もあります。

この問題点の解決には継承前の事前準備が非常に重要です。

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