一人医療法人と他医療法人の違いとは

違い

医療法人の種類

医療法人の定義は医療法によって規定されています。

病院、医師や歯科医師が常勤する診療所、介護老人保健施設を開設・所有する目的で設立された法人を医療法人と呼びます。

医療法人には、複数の人が出資し合って設立する医療法人社団、個人または法人の寄付によって設立する医療法人財団、公共性が高く持分が認められない特定医療法人、特定医療法人ほどではないが公的運営が確保された特別医療法人、常勤ドクター1名または2名で1つの診療所を経営する一人医師医療法人の5つの形態があります。

実際は、寄付によって設立されている医療法人財団や公的な性格を持つ特定・特別医療法人の数は少なく、株式会社と同じく持分がある医療法人社団と、1名のドクターのみで法人経営が可能な一人医師医療法人が大部分を占めています。

一人医師医療法人と他の医療法人との違い

医師

全国の医療法人のうち8割もの件数を占める一人医師医療法人。

では、一人医師医療法人と他の4つの医療法人とでは、法律上の扱いに違いはあるのでしょうか?

まず結論を言えば、一人医師医療法人と他の医療法人の間には、何ら扱いに違いはありません

違いがあるとすれば、常勤ドクターの人数と設立の主体が異なること程度です。

法人として税制上の優遇を受けることができ、法人として会計書類や帳票類を整備する義務もあります。

看護師や事務スタッフなどの地位や契約などには全く違いがありません。

単位としては個人事業主の開業医と同じレベルで経営している一人医師医療法人でも、地域医療の担い手として事業の永続性が求められるため、他の医療法人と同様に容易には解散できません。

一人医師医療法人が特に違いを有しているとすれば、法人成りをせず個人事業主として経営している個人医院でしょう。

この場合、一人医師医療法人には税制上の優遇措置がある上に家族を役員にして役員報酬を支払うことで所得の分散ができるなど数多くのメリットがありますが、登記が必要であったり、強制的に社会保険に加入しなくてはならなかったりという縛りも発生します。

また、個人医院の廃業は容易ですが、一人医師医療法人の場合は個人的な理由などでは解散できないという難しさもあります。

 

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