どこまで経費で落とすことができるのか、という疑問を抱えたことのある開業医の方は多いのではないでしょうか?
どこまでが経費として扱われ、どこからが経費として認められないのか、見極めるのが難しいと感じてしまうものです。
そこでここでは、どこまで経費として落とすことができるか、ご紹介いたします。
経費として落とせるもの=事業に関連付けることができるもの
どこまで経費として落とすことができるのか、という疑問を簡潔に答える場合「事業に関連付けることができるものなら経費で落とせる」という具合になります。
事業に関連付けるとは、具体的に自家用車を通勤に使っていたり、人件費だったり、数多く挙げることができるでしょう。
また、無理やり事業に関連付けることはできません。
これは、拡大解釈を防ぐための措置として当然だと言えます。
拡大解釈の一例としては、クリニックの受付が美容に気を遣うことで患者さんに良い印象を与えることができるとし、エステ代や美容室代を経費とするなどです。
上記の場合、常識的に考えて個人が出すべきお金であるため、業務に関連付けすることはできても、拡大解釈として経費として落とすことはできません。
このように、常識的な範囲で、事業に関連付けられるものに関しては、経費として落とすことができるようになっています。
開業医の経費の使い方や考え方とは?
開業医となると、付き合いでゴルフや会食を行うことも少なくありません。
このような機会には、多くの開業医の方がこれらを経費として計上します。
もちろん、事業に関連付けることができる相手とのゴルフや会食に限定され、学生時代の友人や、恋人との利用は経費として計上することができません。
あくまでも、製薬会社関係の方や同じ開業医の方など、クリニック経営に影響を与えるような相手とのゴルフや会食などが経費として計上されます。
この他、開業医が経費として考えるものは「雑誌や書籍」「携帯電話の一部」「車の一部」などが挙げられます。
また、自宅でクリニックを開業している場合は、クリニックに関わる部分は経費として落とせます。
建物の面積を自宅とクリニックで按分することで経費と認められます。
外国人を相手に診療していると意思表示できている場合等(看板等に英語対応可能等の表示がある場合)は、英会話学校や語学学校の授業も経費として計上できることもあります。
他にも事業に関するものであれば、経費で落とせるものは多数あるので、不明な点は専門家に相談してみると良いでしょう。
まとめ
経費として落とすことができるものは「拡大解釈せず、常識的な範囲で、業務に関連付けることができるもの」という認識で良いでしょう。
無理やり業務に関連付けない限り、多くは経費として落とすことができます。