個人事業主の開業医は、退職金がありません。
また、厚生年金でなくなるためもらえる年金の額が減ります。
そのため、多くの個人事業主の開業医の先生は、私的年金に加入するといわれています。
そこで今回は、開業医の年金事情についてご紹介いたします。
私的年金に加入する
個人事業主の開業医の先生が加入できる私的年金は大きく3つです。
・国民年金基金
・小規模企業共済
・医師年金
たとえば、「国民年金基金」は、国が運営していて国民年金に上乗せをしていく制度です。
大きなメリットは、所得税と住民税の節税対策ができることです。
デミリットは、基本途中脱退が難しく原則60歳まで引き出せません。
また、「小規模企業共済」は、個人事業主や会社役員など経営者が退職する際に積み立てた掛け金に応じて受け取れる制度です。
大きなメリットは、退職金として受け取れる、掛け金も受取金も節税対策ができる、契約者には貸付制度があることです。
デメリットは、掛け捨てと元本割れのリスクがあります。
次に「医師年金」は、日本医師会が運営する医師のための年金制度です。
大きなメリットは、保険料の増減ができる、受給のときに受け取り方を選べるなどライフスタイルに合わせた使い方が可能です。
デメリットは、年金の掛け金が所得税の節税対策ができません。
年金保険に加入する
この他にも民間の保険会社には「外貨建て個人年金 」や「変額個人年保険」など収益性の高い年金保険もあります。
また、積立型の年金保険もあるのでライフスタイルに合わせて検討するのも良いかもしれません。
返戻率が120%と超える商品もあります。
また、生命保険料控除とは別に「個人年金保険料控除」の適用がある商品もあるので調べて自身にあった商品を見つけましょう。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、開業医の年金事情についてご紹介しました。
開業医の老後は、退職金もなく手厚い保障がないとなると少し不安です。
生涯現役だから大丈夫と思っていても家族が不安に思う場合もあります。
万が一のために真剣に考えることをおすすめします。